カーナビはどれも同じ?メーカーごとの特徴は?「カーナビの選び方まとめ」

仕事でめちゃめちゃカーナビと触れ合う機会がかなりの間あったので、今度新しく買ってみようかなと思い立った人向けに、知っておいてほしいことやメーカーごとの特徴なんかをまとめてみる。

そもそも僕はカーナビがどこに売っているのかすら考えたことがない人間だったので、興味がない人はみんな似たり寄ったりな状況なのでは?と思う。そんな中お店に(主にカー用品店ね)買いに行ってもなにも分かるわけがない。販売員が在庫処分したいものを売りつけられて終わりである。

間違っても「性能差は特にない、機能の種類と値段で選んでいいよ」なんて考えを鵜呑みにしてはいけない

カーナビについて諸々のおさらい

走りながら道案内をしてくれるカーナビゲーション。まずは基本的なところからおさらいしておきましょう。こんなところは読まなくていい

仕組みと享受できるメリット

まず言っておきたいのは、カーナビが位置情報を得るために使っている方法はGPSだけではないってこと。これには広義のGPS、つまり衛星を利用するよってな意味合いと、狭義のGPS、こちらはある1種類の特定の衛星だけだよっていう2つの意味合いどちらにも言えること。

どういうことかっていうと、まず「GPSはアメリカが使っている通信衛星から時刻をもらっているもの」であるってこと。ここから言えそうなことは2つ。

  • アメリカ以外にも衛星がありそう
  • もらっている情報は衛星が持っている現在時刻だけ(まあ正確に言うと衛星の現在位置も含むかも。ここは別口の計算で求められる)

1つめの話が狭義の方のGPSに関わってくる。

今でこそ「GPS」という言葉はそれだけで「位置情報を拾うもの」みたいな定着があるけど、実はある特定の衛星を指しているものってだけで、なんともらっている情報も時刻データだけ。他にもGLONASS(グロナス、ロシア)やみちびき(日本)なんていう衛星がある。

当然、より多くの衛星からデータをもらえるカーナビの方が精度は上がります。

提供するデータが時刻だけっていうのについては、下の図を見ていただければ「ああ、なるほどね」ってなる方も多いのでは。

位置情報の仕組み

  • 衛星からもらう電波送信開始時点での時刻
  • 地上で受信した時点での時刻
  • 電波の伝播速度

これらが分かると「速さ」と「時間」が得られますから、「距離」も分かって「位置」も分かると。

実際には上図の3基+正確な時刻提供用がもう1基いて、1単位最低4基っていう考え方が多いみたい。もしこの正確な時刻が提供されなくて、たった100万分の1秒でも誤差が生じてしまうとこっちではなんと300mも位置がズレることになる。たったこれだけの誤差で300mってなると、今僕たちがなにも考えず使っているカーナビにどれだけすごい技術が詰め込まれているかちょっとは想像がつくかなと思う。

まあそんなわけでめんどくさい理論系の説明でしたが、これは決して無意味じゃなくて、次につながる。

「スマホでいいじゃん」と「安いからポータブルナビにしよう」は最もアホな選択

この2つ、思っている方かなり多いのでは。

特に前者は、最近のGoogleマップとYahoo!カーナビの進歩がやばいのでまあうなずける。正直媒体がスマホじゃなければ僕もYahoo!カーナビ使っていたいくらいだ。無料だし、渋滞情報も取れるし(どうやらVICSじゃなくてJARTICとかいうとこのらしいけれど)。

でもどうしてそうしていないかって言うと、大きく分けると理由はこの2つ。

  • 位置情報の性能と、車とのリンクの強さが圧倒的に弱い
  • ハード面で実用性に欠ける

位置情報の性能と車との接続

1つめは、スマホの位置情報の精度の問題と、ハード的に車との繋がりが弱いので色々弱点があるという話。

同じGPSといってもスマホのGPSはセンサーの数や質の差で、当然カーナビと同じ精度で使えるというわけにはいかない。この辺はなんとなくみなさん理解されているでしょう。

ハード的に車との云々っていうのは、簡単に言うと例えば車速とか取れないわけで、そういう話(もちろんポータブルも取れない)。

この2つでそもそも決定的に利便性に差が出る。そもそもトンネルとか死ぬしね。

物理的な使いやすさ

2つめ、これは単純に使い心地。「なにかしながら操作するもの」の場合、ハードキー、物理ボタンがあったほうが良いのは明白。しかもその本体がうまく固定されていない可能性もあるとすれば、車の運転に使うものなのだから安全面でも非常に良くない。ポータブルだと画面遠いし、単純に邪魔だしね…。

色々ごにょごにょしてその辺をがんばるなら、もうカーナビ買ったほうが諸々満足するはずですよ。

カーナビ周りで必要なモノ・コト

カーナビ本体を自分で取り付ける場合を除き、多くの場合はカー用品店などで必要なものを含めた見積もりをもらうはず。

「必要なもの」とは、主に「取り付けキット」などと呼ばれるもので、車とカーナビを接続するための配線とその他部品などが入っている。これに加え、たとえばバックカメラが付いているならそれとナビを接続するものも必要だし、ステアリングスイッチと連動させたいならまた別の配線が必要になるケースもある。

お店の人に乗っている車と今ついているナビ・オーディオ、これから買いたいものを伝えれば全部教えてくれるので、必ず聞くようにしよう。必要なものが自分で分かるなら、全てネット等で安く買って自分で取り付けてもよい。この場合、大抵持ち込み取り付けは工賃が跳ね上がるので注意。

選び方の手引き

普通の人はカーナビにどんなラインナップがあって、どう違いがあって、などは知っているはずもない。こちらからピンポイントに的確な質問ができれば、お店の人をうまく利用して自分にマッチするものを探すことも可能だが、カーナビに限らずこれって難しいよね。だからイメージだけでもいいから、下調べはとても大切。

というわけで、今回は「一番最初にカーナビを必要とした当初の目的」に沿って考える方法を提案する。

優先順位を考える

つまり機能に優先順位をつける。自分にとって何が一番大切かを考えるのだ。

  • もっと良い道案内がほしい
  • 今のナビはとにかく位置がズレたり精度が悪い
  • いい音で音楽を聞きたい
  • 映像系のコンテンツをよく見る
  • サクサク動くものが欲しい
  • スマホと連携が強いものが欲しい
  • とにかく安いのが欲しい

みたいに色々あると思うので、まずは自分が何を望んでいるのか今一度考えてみよう。

これによってある程度メーカーを絞りこめるし、店員も的確な説明がしやすくなってこちらもよりよい結果に近づきやすくなれる。

必要な機能を絞り込む

ここまで来たら、一番の目的の他に細かい機能として欲しいものを挙げていく。

たとえばBluetoothは要らないな、とかテレビはよく見るからフルセグ必須だな、とか、CDの録音なんかしないな、とか…

お店へ行くと分かるけど、ちょうどこういった感じでそれぞれの機能に○が付いているような対応表みたいのが必ずある。あらかじめここが決まっていると必然的に機種も絞れるのでおすすめ。

ここまで来るとだいぶ選択肢は減っているはずなので、あとは迷っているいくつかのモデルの比較を店員に手伝ってもらうとよい。

メーカーごとの特徴

そんなわけで各メーカーごとの特徴を紹介。だいたいの人が思う大きい目的に沿った説明になるように気をつけますね。ただし、カーナビに限っては「どこも一長一短」みたいな感じではなくて正直良いものと悪いものがかなり区別されているのでその辺りもばっさり説明していこうかなと…。

以下、「カーナビとしてのブランド名(メーカー名)」という見出しで紹介していきます。メーカー名っていう方がいわゆる「作っている会社」のことで、ブランド名は商品名みたいな感じ。分かりにくいよねえ。最初に紹介するパイオニアのナビなんて、「carrozzeria」っていう名前はよく知られているのにパイオニアが作っているって知っている人は実は多くないからね、企業はなに考えてるか分かりませんね。

carrozzeria(パイオニア)

carrozzeria

最初に紹介するcarrozzeria。カーナビ市場は半分以上をcarrozzeriaが占めています。お店へ行くと分かるけど、たぶんcarrozzeriaを一番推しているようなレイアウトになっているし、店員さんにフリーでおすすめを聞けばだいたいここが返ってくると思います(売りつけたい在庫とかなければねw)。

ここのナビのウリは、ダントツで良い自車位置精度。

とにかくズレない。なにがすごいって、車のちょっとした角度(坂道とかの)や上下の位置まで寸分違わず捕捉するので、「下道を走っているのに高速が表示されちゃったりとかが絶対にない」ということ。立体駐車場や地下駐車場の中も完璧です。(参考 捕捉衛星:GPS 32個、グロナス 24個、みちびき 1個、SBAS補正衛生 2個)

さっき言った「車速を上手に使えている」のもここのナビで、例えば「次の信号を右です」と言うタイミングも、走っているスピードによって調節されるので「次ってどれだよ!」っていう風にはならない。

そしてカーナビメーカーで唯一自社で地図会社を持っているのもパイオニアだけ。「インクリメントP」っていう子会社なんだけど、ここの地図がまたすごい優秀。

同じ土地を各地図会社の地図で表示させると、ここの会社が最も正しい情報量が多い。ちなみに他社のナビではそもそも道すらないことがある…。有名な駐車場だとなんと内部の地図まで収録されていたりもする。

まだある。なんと音質も最高クラス。もともとパイオニアはオーディオメーカーであることからも分かる通り、作っている音質はずば抜けていいです。

さっき上で挙げた「当初の目的」のうちおそらく最も多く満たせる数が多いのがこのcarrozzeria(パイオニア)のナビ。迷ったらここでいいと思います。

Strada(パナソニック)

starada

パナソニックのStradaは、やはり映像系で最も得点が高い。もともとDVDプレーヤーなどを作っているせいか画質はとてもきれい。

そして最大のポイント、2018年現在ブルーレイを見られるのはパナソニックだけ

ここだけで即決される方もたくさんいらっしゃるのでは。DVDなんて今家で見ないもんねえ。

最近ちょっと変わったものを作り出して、なんとはめ込むサイズは小さくても大画面を楽しめるっていうもの。これは好き嫌いかなり分かれると思うんだけど、どうなんだろうなあ…。↓

彩速ナビ(KENWOOD)

kenwood

KENWOODからは、「彩速ナビ」というブランドが発売されている。

ここのナビが一番勝てる要素はその「速さ」。文字通りサクサク動くのはぶっちぎりでKENWOOD。お店へ行って全部触ってみると、特に地図上のスクロール、拡大縮小で差が得られると思います。

KENWOODもオーディオで有名ですから、音もきれいですね。この辺は好みの問題でしょうか。ある程度いいスピーカーを使っていないとそこまで差は出ませんが…。

ECLIPSE(富士通テン→DENSO TEN)

ten

あんまりこういうこと書くのは良くないのかもしれないけど、このメーカーは本当になにを作りたいのかがよくわからない。。

正直買う必要は全くないのでなにも紹介はしない。

お店に在庫が残りがちなメーカーなので、おすすめを聞かれてこれを言われたときは警戒したほうがよい。

DIATONE SOUND. NAVI(三菱電機)

DIATONE

おそらく音質は最も良いと思われるダイアトーンナビ。名前からもその雰囲気が出てますね~。

残りの「速」と「美」はよう分からんけど、使っていて不満を感じることは一切ない感じ。とにかく音質の話でしか登場しないのでナビ性能は僕もよくわかっていない…。

しかも噂によると、最近まではたしかにダイアトーンナビが音質面では最強だったようですが、新しく発売されたパイオニアのサイバーナビ(上にリンク貼ってあります)とはほとんど差がなくなったようで、いい勝負をしているみたいです。

しばらくフルモデルチェンジしていないようなので、次に期待したいところです。

まとめ

もうここまで読んでいただいた方なら分かると思うんだけれど、文章量の差で自分でも笑ってしまうくらいパイオニア一強だった…。個人的には最高峰の音質とUIの高級感とかからダイアトーンが好みなんですが、いかんせん高い上に全然在庫がない。

とまあこんな感じで、本当に良いものを使いたいなら実は選択肢はすでに絞られている、っていうのが現状なのです。「見た目」や「サクサク具合」のような、お店で触ってすぐに実感できるところだけで選ぶとあとで後悔する可能性があるのがカーナビの怖いところ。

僕の記事をどう捉えるかはもちろんそれぞれですが、「ネットでこういう風に聞いたんですけど~」と店員に話しかけてみるとけっこうぶっちゃけトークしてくれますから、そんな感じで自分の希望に合うものを見つけましょう。

というわけで、軽いカーナビ紹介でしたー!

 

2 件のコメント

  • トヨタ支持者ですので、少し贔屓目ですが、
    イクリプス(テン)が「取柄が無い」というのは
    少々投げやりな気がしますね…。

    確かに一昨年前のモデル(2016年以前)は、
    正直、何をしたいのかが分からない感は否めませんが、
    そもそもオーディオとナビを一体にした今の在り方を
    築いたのはイクリプスです。
    また、しばらくは目新しい新機能はありませんでしたが、
    昨年からのモデルで、ドラレコを内蔵される、という
    アイデアを打ち出しています。
    ドラレコの連動については賛否両論あるものの、
    連動をさせているのは、イクリプス、カロッツェリア、
    ケンウッド、パナソニックで、それぞれが違う方法で
    連動をさせていますから、ユーザーの選択肢によっては
    イクリプスの方法もありかと思います。

    また、カロッツェリアは確かに高性能ですが、如何せん
    高性能過ぎて価格も高めです。
    価格が安いというのも1つのウリで、悪く言えば
    「安かろう悪かろう」ですが、あまり多くを求めていない
    人からすれば、安くてそのメーカーのフラッグシップモデルが
    手に入る、というのは魅力だと思います。

    • 改めて読み返してみると後半に随分適当さを感じるのはうなずけますね…
      そこは申し訳ありませんでした。良いと思っている方にとっては不快だったこと、お詫び申し上げます。

      ドラレコナビ、たしかにそうですね。連動はともかく、フロントカメラもセットで録ナビとして打ち出しているのはイクリプスだけだったと記憶しています。
      これで値段の安さも絡めばたしかに購入される方もいらっしゃるのでしょうね。

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