【Celesteレビュー】心から楽しいと思える、人生に刻まれるゲームでした

【Celeste】心から楽しいと思えるゲームを久しぶりにプレイできた話

今回は僕の記事にしては珍しい、本当に「ただこのゲームがおもしろかったんだよ!聞いてくれ!!」の会。本当に素晴らしいものと出会えたと思う。

その名も「Celeste」

カナダにある山の名前で、その山をひたすら登るという設定のもの。いわゆる死にゲーである。死にゲーに目がない僕はふとしたきっかけでこのゲームを知って、すぐに買ってプレイし始めた。

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実在するのかイマイチ謎なんだけど、たぶんこれ。

もともとはSteamで配信されていて、ニンテンドースイッチにもダウンロード版で販売されたという最近よくあるパターン。なんとなくテレビの前で腰を据えてやりたかったので今回はスイッチ版を購入。

今だから言えるけど、かつてないほどのアクションゲームだったのでコントローラー事情等はよく考えて買うべきでしたw
(プロコンが高いのでまだ買ってなかったゆえにJoyコンで遊んだんだけど、今思うと左右で分かれて持てるJoyコンは結構よかった。汗で滑りやすいのは難点だったけど)

ゲームはとても単純

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一応どんなゲームなのか説明をしておく。アイワナを知っている人は基本的にあれと同じ感じだと思ってもらって構わないけど、理不尽さが一切ないという決定的な違いがある。詳しくは後述します。

ちなみに色んな有名ゲームがリスペクトされている点もアイワナと似ていて、例えば死んだときの丸が飛び散るのはロックマンのオマージュだとか、ゲーマーがニヤリとする楽しさも色々隠されている。

磨き込まれたシンプルで、かつ妙に感情移入してしまうストーリー

主人公のマデレンちゃんは、ちょっと臆病で精神的に弱い部分がある女の子なんだけど、そんな自分と向かい合うためにこの高い山をただ登るっていう決意をする。この山には色んなステージがあって、その中には仕掛けがあって、がんばって登っていく…。これが大筋。

この「自分との向き合い方」にゲームの主軸は置かれていて、それが死にゲーのシステムにそのまま絡んでくる。端的にどういうことか説明してしまうのは未プレイの方には非常におもしろくないのでこんな抽象的な説明しかできないけど、この「自分との戦い」がすごくおもしろくて、こわくて、ドキドキして、悲しくて、感動するのだ。ドット絵とテキストだけなのに

ちなみにニンテンドースイッチ版の公式サイトには

魅力的なキャラクター達とホロリとする自己発見ストーリーからなる、ナラティブによって進む古き良き時代のようなシングルプレイヤー・アドベンチャー

とちょっとボケた和訳で紹介がある。でもすごいジャストな表現してると思う。

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ドット絵で描く表情と心

ドット絵って言っても、テキストが表示される部分に顔のイラストみたいのは表示されるんだけど、この抽象的なファミコン絵みたいのがまたすごい良い味を出しててさ~。

しゃべるときの文字の表示で一文字ずつ変な音が鳴るし、たまに文字が波なみに揺れたりしてて、そう、バンジョーみたいなのよ。この辺の雰囲気も古き良き昔のゲームっていうのをうまく表現できている気がして、僕としては大変好みだった。

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もともとは英語のゲームということで当然ローカライズされている訳だけど、公式サイトのヘンテコな日本語ではなくとてもセンスのある良い訳になっている。戸田奈◯子は見習え

「全てを表現しきらないから想像の余地が残るところにゲームというものの一番の魅力がある」ということはこのブログのいたるところで散々話しているけれど、今回はまさにその最たる例を見られた気がして、非常に心が踊ったのだ!!

感情移入のしやすさっていうのも実はここにポイントがあって、「ゲーム側で表現する部分を少なくすることで色んなものがプレイヤー側に委ねられることになり、結果としてゲームの世界観により深く入り込める」という理屈がある。まあ一応僕個人の持論なんだけど。

そんなわけで、単なる暇つぶしアクションゲームを始めたつもりがなんだかすごいのめり込んでしまって、気付いたらゲームのおもしろさも相まって超興奮しながら超楽しんでプレイしていたのであった。

これぞゲーム音楽!というストーリーを盛り上げるBGM

おもしろいゲームってだいたいサントラも素晴らしい。今回もある界隈では有名なアーティストが担当したみたいで、まあその人はどうでもいいんだけど(ゲーム音楽は普段やってなさそうな感じで他のもの聞いてもイマイチだった)、とにかく良い。

僕が好きなタイプのゲーム音楽は、この記事とか見てもらえば分かる通りいわゆる”イイ曲”が多いんだけど、なんか今回はちょっと趣を異にした感じなのにも関わらず妙にハマった。

とは言っても、大好物の8bitサウンドが根底にあることを考えると僕が好きになっても全くおかしくないな、うん。

しかも作品のテーマにあるフレーズがちゃんとあって、要所要所で状況に合わせたアレンジになったり一番最後のステージではそれを素晴らしいほどの清々しさで聴けるステージが待っていたりと、かなり僕の好きなところをピンポイントで狙ってくる感じだった。

気になる人は動画で雰囲気だけでも音楽を楽しんでほしい。でもゲームやる前にサントラ全部聴くのはご法度なので基本的にはプレイしてから聴くんだぞ!!

ちなみに上の任天堂ヘンテコ紹介文にもあった「B面チャプター」というのがあって、要は難易度ゲキムズ版ステージが用意されているんだけど、これがカセットテープのB面とかけられている。ステージのBGMもわざわざB面用のものが用意されているというわけ。

こっちはステージごとに違う人がアレンジを担当しているようで、B面を遊ぶ度に新しい雰囲気を味わえるナイスなシステムになっている。

音楽を利用した「ゲームとしての表現」

ゲームにおいての音楽っていうのは単なるBGMとしての効果だけで存在しているわけではない。ちょっとした工夫だけで、その時々によって適切な「効果」を持たせられる。

例えばね、ステージの本筋から離れてちょっと隠し要素に向かうときに、メロディラインだけなくなって伴奏と風の音だけになったりするんだよ。これがもうたまらない。たまたまその場所を発見してしまったときの「なにここ?」っていうドキドキとBGMの雰囲気の一変さがさらにワクワクを誘う。

この辺りは言葉にしてうまく伝えるのが難しいし、意識してこういう部分をおもしろい所だと思っている人って少ないと思うから僕が変なやつみたいに思えるかもしれないけど、とにかくやっていただけたらそのワクワク感だけは伝わると思う。だからとにかく遊んでくれ。

そういえば僕が変なやつなのは間違いなかった。

驚くほどの絶妙な難易度設定と綿密に練られた探索要素

このゲームが他を圧倒するほど秀逸な要素は、実はここである。

死を乗り越える

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死にゲーという性質上、死んでしまう状況が割りに合わない理不尽さを持っているとプレイヤーはやる気をなくしてしまう。しかも回数が多いとなればなおさら。実際アイワナでも作品によってはこれがかなり顕著だよね。「リンゴ(さくらんぼ派の人は無駄な論争は起こさぬように)がいきなり真上に飛んでくる」とか、初見殺しもいいところでしょう?

で、このゲームはというとそういう無意味な理不尽さとは無縁な、「意味のある死」を提供してくれる。ここはゲームのマーケティング文でも「乗り越える度に成長できる死」みたいなニュアンスで説明されているんだけど、誇張ではなくて本当に「ここで死んだから次はこうしよう。→進めた!!」っていう喜びが次々に降り掛かってくるようにできている。

僕はアイワナシリーズの大ファンで信じられないくらい何作品もプレイしてますが、それ含めてどの死にゲーよりもおもしろかったです。間違いない。まあ難易度的な意味での物足りなさとかは一旦置いておこう(でも実際にゲーム買えば分かるけど、実は置いておくことはできなくなる…)。

ゲームの説明欄に「理不尽な死はありません」と書くのは簡単だけど、ここまで本当によく出来ているとは思わなくて本当にびっくりした。「いきなり落ちてくるリンゴだって2回目は分かるんだから成長になっているでしょ?」と言われるとたしかにそうなんだけど、そんな甘っちょろい話ではないんだ。このゲームはもっと高次元の面白さを提供してくれる。うん、とにかくやってくれ。

限りなく自力で探せるか探せないかのギリギリを狙う探索要素

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今どきのゲームってやたらやりこみ要素が多かったり集めるものが多かったりするでしょう?僕はあれは好きではない。隠せばいいと思っている(と感じる)ものが多すぎるからだ。普通にプレイしていれば9割方見つけられるものや、むしろ攻略を見ないと到底分からなそうな隠し方ばかりだと思うんだよね。

でも、このゲームは違う。

1周目では隠されたものはほぼ見つけられない。夢の泉で隅々まで探索をするような癖が付いているような人でもたぶん1周でコンプは無理。

だけど本気で探すとギリギリ見つけられるすげーとこに隠されているんだこれが!!見つけたときに思わず「うおおおおーー!!!!」と叫んだこと数知れず。まじで楽しいよ。ゲームが好きな人、この楽しみだけで絶対ハマると思う。

しかも、この発見のあとに超絶ワクワクするような雰囲気の謎解きがあったりさらに隠し要素があったりとか…。こんなにニヤニヤしてしまうゲーム、本当に最後にやったのいつだろうというくらい感動した。

最後の最後まで攻略は見ないでなんとかコンプできたけど、謎解きも含めてノーヒントでプレイしたときの限りないギリギリを楽しめるという点では僕史上最高のゲームだった。色々ステージを探し回る過程がまた楽しいのよね。ゲーム自体がよく出来ているから。

最後まで見つけられず分からなかった謎解きをクリアできたときは全身の鳥肌がぶわー!ってなって、ゲームというものの感動を身体の底から味わえました。

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ここ、BGMもちょっと遠い感じになるからすごく雰囲気ゲーの謎解き気分になれて秀逸でした。おもしろかったなあ。

ちなみにこれらとは別に「見えているけどアクション難易度的に取得が難しいもの」っていうのもたくさんあるんだけど、これもまたこれ以上ないほどプレイをより楽しいものに昇華させてくれる。

こちらは純粋なアクション要素として、「何度も繰り返す内スキルアップしてゲットできる」っていう成功体験を何度も味わえるからまたステキだ。これも当然「うおおおおおー!!」って叫ぶし、スイッチで遊んでたから毎度毎度自分のプレイに感動してリプレイを録画しちゃうんだよねw

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こんな感じでどんどんリプレイ動画が溜まっていく。でもこのゲーム、やっているとどんどん自分が上達してくのであとで見返すと「うわ、ヘタ…」ってなる。

上級者がしゃぶりつくせる「ここまであるのか」というクリア後

これまじで笑います。

色々ネタバレになるので詳しいこと言えないけど、開発陣の準備の良さに何度笑ってしまったか分からない。決してさっと終わるゲームじゃないですよ。僕はとりあえず30時間ちょっと遊んだ。データ的には一応100%クリアなんだけど、これでもまだやることは残っているんだ…。

追記

2019/10/6:なんとなんと、追加DLCでもなくただの無料更新で信じられないほどの超ボリュームのステージが追加されました。

くっっそむずいのでこの手のゲームに慣れてない方には苦行だと思いますが、くっっっっっそ面白いのでもう最高です。泣きます。ありがとう。

ちなみに、「真の完全クリアを目指すならこれらのステージをクリアするだけでは100%にはなりません」。

…というわけで第二弾の記事を書いてしまいました。ほんとにさ、このゲームいつまで僕を楽しませてくれるの?

これが2,160円

やばくない?

8,000円くらい取るのにクソみたいなゲーム、山ほどあるじゃないですか。見習った方がいいですね、ほんとに(怒

ちなみに上記Amazonから買うとニンテンドーeショップで買うより200円くらい安いのでおすすめ。

いわゆるインディーズゲームメーカーって、単に運がなくてサードパーティに入れなかったりパッケージ版出せなかったりとか色んな事情があるんだと思うんだけど、そんな中 “本当にいいゲーム” っていうものをがんばって作っているメーカーがあるんだなって今回初めて気付いて、すごい感動したんです。

そんなわけで最近はもっぱらインディーズゲームばっかりやっているわけであります。

にしてもこのゲーム、本当に筆舌に尽くしがたいポテンシャルを持った素晴らしい作品なので、ゲーム好きを自負している方にはひとりでも多く遊んでほしいと心から願うのです。そして購入という形で彼らを応援してほしいと思います。

おもしろかったゲームについてただ話す記事は楽で楽しかった!笑

それでは、お読みいただきありがとうございました。今回はこの辺で。

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みるめも

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