この記事では、主にメーカーなど「ものづくり」を主体にした「技術職」について
- 他の職種と比べたときのメリット
- やりがい
- 将来性
- 仕事のしやすさ
などの"いいところ"を総まとめでお送りします。
この仕事が気になっている方、転職に踏み切れない方はぜひ参考にしてください。
執筆者である僕は、大手電機メーカーでの現役エンジニアが本業です。このブログで扱う他の技術職カテゴリの記事と同じように、他の就活情報サイトなどでは絶対に書いていない生の情報(と僕の体験談)をベースにしてお話しています。
僕が思う技術職のとっても良いところは3つです。
- ものづくりは新しいものを生み出す仕事
→自分が作ったものが発売される感動は言葉で表せないほど大きい!(やりがい) - 手に職がつく
→会社に依存しないスキルが身につく
→仕事に困らない!(将来性) - 定型業務が少ない
→新しいことが多い
→刺激に溢れていて飽きない!(仕事のしやすさ)
以降の内容も、この3つを大きな軸にしてお話していきますね。
「まとめ記事」という体裁を取っていますので、それぞれ詳しい内容は別記事へリンクを貼っています!
ぜひ興味のあるものを読んでいただければ幸いです。
技術職のいいところ①:自分が作ったものが世に出る感動がやばい!
なんてったってこれです。
メーカーを志望する人の8割以上はここに魅力を感じているんじゃないかと思いますが、やっぱり自分が作ったものがお店に並び、それをまわりの人が実際に使ってくれるという体験は筆舌に尽くしがたいものがあります。僕も大きいのは1度、小さいものは数回経験しましたがバリ感動します。やばいです。
感動というかやっぱり「嬉しい」でしょうか。だって自分が考えて頑張って形にしたものが、世界の人々の手に渡るんですよ??すごくない???
もうこれだけでこの仕事の魅力を語るには十分と思えるくらいですが、もうちょっとだけ説明してみましょう。
生み出せる喜びを体験できる仕事はなかなかありません
「ものをつくる」と言っても、その言葉だけだと色々な意味を持ちます。
しかしメーカーに共通して言えるのは、大なり小なり「今までにない新しい価値を生み出すのがその仕事である」ということだと思います。
自分は電機メーカーの人間なので、基本はいつも電気製品みたいなものをイメージしてこの話をしています。
例えば新しいモバイルプロジェクターを開発したとして、新発売されたので友人と家電量販店に見に行ったと。
そこで

「このプロジェクターの光源部分は僕が開発したんだよ!」
と言えるときのシーンを想像してみて欲しいんです。めちゃめちゃ満足感高くないですか?
超利己的ですが、それでいいんです。笑
自分の仕事の成果に自分で満足できて他人からの承認欲求も満たせるなんて、なかなかないんじゃないかと思うんですよ僕は。
技術系、こと理系メーカー(つまり電機製品メーカーなど)は特にこの傾向が強いと思っているので、やはり技術職を狙うならいわゆる「エンジニア」と呼ばれる領域(電気・機構・ソフトウェア)がおすすめです。
「新しく生み出している部分」があるとはいえ、トイレットペーパーではこの満足感は少なからず失われると思うんですよね。
※すみません、別にトイレットペーパーに恨みはありません。
この辺の話についてもう少し詳しく話した記事もあるので、こちらもぜひどうぞ。
ひょっとしたら、本当に自分が作りたいものを世に出せるかも…?
また、ちょっと確度は低い話ですが運が良ければ自分が本当に作りたいと思うものを作っていくこともできます。
って思うと思うんですが、そうは言っても会社である以上、上から何をやるか指示されることが多いのは事実です。もしくは「戦略部」とか「企画部」みたいな人たちが「こういうの作りたいんだけど」と打診してくるパターンも多いです。
でもね。
僕ら技術の人間が主導になって、本当に自分たちがやりたいように企画をしてコンセプトを考えて…っていうケースもよくあるんです。
実は今の僕がちょうどそのパターン。たまたま新規事業開拓系の業務につけたおかげで、企画立案からコンセプト検討までを開発/設計部署である僕らが担当、しかも僕のような若手も中心になって進められる状態にあります。
正直これがめちゃめちゃ楽しくてですね、最近はウキウキしてるとこあるんですよ実は。笑
これについては「単に楽しい」ということ以外に、人生で飯を食っていく中でめちゃめちゃメリットがあるということに気付いたので、その辺は別の記事でまとめました。これはぜひ読んで欲しい。
しかも、実際の設計スキルは経験不足でできなかったとしても、アイデア出しや全体の構想検討(システム設計)なら知識があれば十分に役に立てます。
「技術の人間でも企画のような仕事は可能」ということを知ってもらいたいんです。むしろ「企画」と呼ばれる部署の人は理系的な思考でなかったりと僕らとはだいぶ趣旨が違うので(そこに優劣はありませんよ)、ときには僕らが立案することも大きな成功になるかもしれないんです。
というわけで、
と思っていた方にはかなり朗報だと思います。とってもやりがいありますよ。
以上が僕が思う技術職のいいところ3つのうちの1つめ、「生み出す喜びに関する部分」の説明でした。
技術職のいいところ②:手に職がつくから仕事に困らない!
ここからは2つめである「スキルアップにより自分自身が成長し、仕事にも困らなくなる」というところ。
転職界隈でも、「技術職」と言えば二言目には「手に職がつく」なんていいますが、それってつまりどういう意味か考えたことありますか?
「手に職」ってそもそも?
手に職がつく、つまり「その人自身に仕事がついて回る」と理解すると良いでしょう。
それすなわち、会社に依存しないスキルが身につき、どこへ行っても仕事に困らなくなるという状況を意味します。はい最強。
技術的な知識や経験というのは、関わる製品やプロジェクトによらずどこででも役に立つ部分が多いです。これが一般的には「基礎技術」とか「基本スキル」みたいに呼ばれているところ。
もちろん「特定の業務でしか使えない固有のスキル」というのもありますが、基本的にはそれも経験による応用が可能で、要は経験値を重ねた分だけどんどん強くなるんです。RPGと一緒。
この「技術スキルには2つある」という話は下記記事をご覧ください。
で、いずれの技術にしろ身に付けたものは会社固有のスキルではなく確実に自分の実になります。これが「手に職をつける」ということだと思っています。
なので会社を変えても(=転職しても)それまで身に付けた知識や経験は全く無駄にならないし、それどころか行った先ではその経験をより評価してくれることの方が多いでしょう。実際、取引先の会社の目に留まりスキルを買われて引き抜きされるケースも僕も何度も見てきました(こちらは悲しいけど…)。
これは最終的に「仕事に困らなくなる」ということ。
どこへ行っても引っ張りだこってことですからね。
そして需要の高さと母数の大きさも相当なメリット。
理系のエンジニア職以外にも「手に職をつける」という意味での「専門職」は多々ありますが、それらとは職へのありつけやすさも違うと思っています。
例えば
- ネイリスト
- 弁護士
- 美術家
- ファイナンシャルプランナー
なども代表的な専門職と言えます。
しかしこれらは個人で力を発揮するものが多く、その場合でも実際に食べていけるかはまた別問題です。仕事として安定しているかは身に付けたスキルだけでは測れないということ。大々的に雇ってもらうようなものはどうしても少ないですしね。
そもそも弁護士などの「士業」は、「とりあえずやってみるか~」で選べる仕事ではありません。何年も前からそれを見据えて努力をする必要がありますし、そんなことができる方はこの記事は読んでおられないはず。
そしてこれらはほぼ全て、仕事に就いたときは既に一人前の技術を発揮できるようになっているのが前提と思えます。かなりハードル高いですよね。
それに比べ僕ら技術職はあくまでも会社に属したひとりであるため、実務の中で着実に、安心して成長していけます。しかも技術者はひとりでは力は発揮しにくいため、企業は募集人数もたくさん取ります。良く言えば競争率が低い、悪く言えば価値が低いと言えなくもないですが…。
なので「専門職として手に職がつけられるし実際に就職で困りにくい」という話でした。将来性はバッチリ!
仕事で得たスキルが実生活でそのまま役立つことも多い
手に職をつけるということ以外にも、仕事で得られた知識が実生活で役立つことも多いのがメリットです。これはちょっと僕個人の価値観が強めな話ですが。
日頃感じるのは、例えば以下のようなもの。
- PCで使えるちょいテク、ミニ知識 ←これ一番!
- 電気製品でのトラブル解決法や、より便利に使う工夫を思い付ける、実際に行動できる(直せる)
- 何かものを買うときに仕様を見て分かることが増える
こんな感じ!
みなさんからするとこじつけに思えるかもしれませんが、実際結構な頻度でこういう気付きがあります。まあこれは他の仕事でも同じシーンがあるかもですね。
しかし「日常生活に密着していながら専門的な知識を磨ける」という側面があるので、役に立つ頻度や量はやっぱり多いのかなーとも思いました。
ここまでが「技術職の3つのいいところ」の2つめでした。次で最後です。
技術職のいいところ③:新しいことが多く刺激に溢れているので飽きない!
3つのうちの最後は、「定型業務が少ない→新しいことが多い→刺激に溢れていて飽きない!」という部分。
職自体の性質ではなく、「毎日続ける"仕事"というものだからこそマンネリ化しないといいよね」という話です。
定型業務が少なく、ほとんどが新しい体験になる
当然と言えば当然かもしれませんが、「一般職」と呼ばれる職種に比べたら定型業務が少ないのは必然と言えます。
これは職種の違いはもちろんのこと、やはり「ものづくりであるから」ということに起因している部分が大きいと思っています。
新しいものを生み出す仕事なのに、毎日同じ作業が続くわけはないですよね。今までやっていないことをやらないで、新しく価値を創り出せるわけがないです。
例えば、
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のような仕事をしたことは僕はありません。
むしろ、
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という仕事が続く毎日です。控えめに言って最高。
「なぜ技術職では定型業務が少なくなりやすいのか?」などについて、僕の視点で解説してみた記事も用意しています。
これって技術職の良いところというか、ものづくり業だからこその良いところな気がしています。だから僕は技術職の中でも、電機メーカーなど大手の企業をおすすめしているんです。
あとは細かいことですが、「電話対応や数字的なノルマに追われたりすること」も少ないです。
一般的な「仕事」という意味ではこれらに辟易としている方も多いかと思い、この話題だけで1つ記事も書いてみました。
毎日続けなければいけない仕事だからこそ、やっぱりこういう面も大切にしないといけないと思います。だって僕らは人間ですから。
つまんなかったりやりがいのない仕事を続けている必要なんて全くないんですよ。
直近のお客さんに振り回されるような仕事も少なく、自分の仕事に時間を使える
「定型業務が少ない」ということに関連して、個人的に思う良いところをもうひとつだけ紹介しておきます。
それは「自分の仕事を直近で待つお客さんがいない(ことが多い)」ので、結果的に「自分の仕事にたっぷりと時間を使える」ということ。
しかし当然ですが、これは会社にもよるし部署にもよるしプロジェクトによります。それは承知した上で、やはり全体で見たらお客さんに振り回れにくい仕事と言えます。
ただし1つ注意したいのは、同じメーカーの技術職でも作っているものがBtoCの商品ではなくBtoBの商品の場合はそうじゃないかも、ということ。
BtoB、つまり業務用の製品だったり、部品系など下請けメーカーである場合は、当然それが完成するのを待っているお客さんがいるためこの傾向はやや弱まります。
これが例えば「エアコン」や「モニター」などのように、エンドユーザー(一般のお客さん)の手に直接渡るような完成品を作るメーカーの場合は、その仕事を急かす外部の人は基本的に存在しないため、会社の雰囲気や風土も良い傾向が強いです。

※あくまでもイメージです。右のBtoCでも「全く急がなくていいよ」なんていう社長はいないでしょうし。でも間違いなく「差」はあります。
納期の他にも、お客さんとなる上位のメーカーには「色々な要望」がなされるので、それに従うためにこちらの地位は低くなりがちです。自動車業界などは特に顕著ですね。
これは体験談ですし、実際に他社の人と会ったりしてみてもとても感じます。やっぱり伸び伸びしているほうが気持ちも楽だから会社の雰囲気も良くなるんでしょうね。
その他BtoBとBtoCの違いについて僕が思うところも、気になる方は読んでみてください。
で、その結果「自分の時間もしっかりと取ることができ、定型業務に追われることなくスキルアップや業務に集中しやすい」ということでした。
イメージは大学の研究室みたいな感じ、と思うと分かりやすいかもしれません。研究開発部じゃなくても、実際にそういう雰囲気の職場はかなり多いと思います。
この辺の話は下記の記事少し書いてみました。
以上で、僕が思う主な技術職の良いところを3つに分けた紹介は終わりです!
あとちょびっとだけ。
技術職はあなたが思っているほど分かりにくくてパッとしない仕事じゃありません
この記事を読んでいて、しかもここまで読んでいただけているということは、あなたは相当技術職が気になっている方だと思います。
※もしくはいつも通りこのブログを読んでくれている方だとしたら、いつにも増して大変感謝申し上げます!!
この職種が気になるようになった理由は人それぞれおありと思いますが、やっぱり暗くてあんまり日当たりが良くない(色んな意味でw)イメージがあるんじゃないかと思うんですよ。
でもね、そんなことは全くないと僕は自信を持って伝えたいです。
やることはとてもシンプルで、「お客さんが喜ぶものを作ろう!」ってだけです。
この場合のお客さんはBtoBやBtoCの区別なんかなくて、最終的には一般ユーザー、つまり僕やみなさん全員のことです。
そのためには、色んな実験や研究が必要で、試しに作ってテストをしてみる必要もあるし、だめなところがあったら直さなきゃいけないし…。その過程で、それぞれの技術スキルが必要になる。こんだけです。
で、その過程を存分に楽しめるのがこの仕事の最大の魅力。
試行錯誤して良い結果を出すって、めちゃめちゃ楽しくないですか?僕は大好きです。だからこのブログなどサイト運営も楽しく続けられているんだと思います。
そういう性質上、他の仕事に比べて働き方の面でもメリットは多いです。
- フレックスタイム制を導入している会社が多い
- スキルアップのための書籍購入やセミナー受講などを積極的に促してくれる
- 私服通勤が認められている会社が多い ←これ個人的に超重要!
などなど。
僕の会社もフレックスタイム制でしたが、近々完全フレックスタイム制に進化する予定です(1日のうち会社にいなきゃいけない時間が一切決まっていない、何時に行って何時に帰ってもOK)。
この「ワークライフバランスの良さ」は、メーカーの技術職全体にある傾向だと思います。
もうこれは本当に僕もメリットを感じているところで、毎日かなり自由に働けています。正直もう他の職種にはなれないかもです…。どういうワークスタイルかは↓で!
また、少々話は変わりますが部署によっては技術職でも残業が少ない部署というのもあります。「開発/設計職」じゃなくても「技術者」という範囲の職種は存在するので、ワークスタイル重視の方はそういう選択肢もありです。詳しくは下記記事がいいかも。
内容はこれで以上です!
技術職というものの良さが、少しは実感とともに伝わったでしょうか?
おわりに:技術職が本気で気になり始めたあなたにだけ…教えます!
とか
と思い始めていただけた方、でも何をしたらいいか分からなくて困っていませんか?すぐに転職なんかできるわけないし…。
ということで、僕は普通に転職サイトをおすすめします。
おすすめの転職サイト マイナビジョブ20's
とりあえず登録しておくだけで関係がありそうな求人をバンバン紹介してくれるので、精神的には一番開始しやすいアクションだと言えます。しかも無料。
ツラい、つまらない。なのに今の仕事を続けている。「今日はとりあえずいいや」って思ってませんか?その後回しをずっと続けていると、気付いたときには何のスキルもないおっさんになっちゃうかもしれません。
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とりあえずマイナビジョブ20'sに登録しておけば絶対間違いないです。20代の転職が専門なので、この記事をお読みの方はターゲットとして近いはず…!
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このブログでは、他にも技術職に関する記事をたくさん用意中です。
というカテゴリ構成になっていますので、ぜひ他の記事もお読みになって転職/就職の参考になさってください。
技術職自体になんとなく興味が湧いた方は、とりあえず「技術職への転職について」系の記事をまとめた下記のまとめ記事がおすすめ!
技術職を理解してくれる人が増えたら、僕はとっても嬉しいなあ。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。