理系の学部生のみなさんは「大学院に進学すべきか、就活をするべきか」で迷うタイミングが必ずあるでしょう。
僕は院には行かずストレートで就職しましたが、この選択をかなり良かったなと今思えています。
というわけでこの記事では、院へ進学せずに就職をして良かったと感じるメリットをお話してみます!
内容は 3つ に分けました。
- 自分の収入で暮らせる時間が2年間長くなる
- 自分のスキルアップを考えても2年間で比較した価値は実務経験の方が高いと感じる
- 入社できるなら別に院生を武器にする必要はない(結果論だけど)
という感じ。さらっと読めますのでぜひ。
なお一応付記しておきますが、当然のごとく全ての人に当てはまる話ではないですし、人の選択を強要するものでもありません。
ただ単に「僕は就職してよかったと思う、◯◯の理由だから」という話をするだけなので、参考例の1つとしてお読みいただければ幸いです。
自分のこと
僕は情報系学部出身で、普通の四年制大学を出てそのまま就職をしました。
院に行ってみるべきか迷ったのは0.1秒くらいで、すぐに決断して就活へ。
※実際は家庭の都合もありました
勉強もろくにしていなかったので情報系(笑)みたいなレベルでしたが、適当にしゃべりまくって無事大手電機メーカーの内定をゲット。
今もそのときに入社した会社でずっと技術職として働いており、楽しく仕事しています。
ちなみに会社では情報(プログラム)だけじゃなくてハード(電気)も担当してます。これは自分の希望によるもの。
メーカーの技術職における専門分野については下記の記事をどうぞ。大事です。
院には行かず就職して良かったと思うメリット3つ
ではメリット3つです!
1.自分の収入で暮らせる時間が2年間長くなる
何より一番感じているのがこれ。
アルバイトでは到底稼げない金額を毎月安定して得ることができ、それを自分のものだけにできる自由な期間が2年伸びるのです。
しかし次にみなさんが思うであろうことがありますよね。でもだいたい想像できます。
- 大学院から就職したって別に「2年間がある」という事実は同じじゃない?
- お金は稼げるけど時間は減るでしょ?
みたいな感じじゃないですか?
反論ってわけでもないんですけど、これらには一応持論があります。
まず1つめですが、人生もこの年齢に差し掛かるとお尻が決まってきます。つまり「次のライフステージがある」ということですね。

お尻が決まっていると考えると当然卒業が遅れた分は「マイナス」という考え方になる。
実は僕も最初はみなさんと同じように「変わんなくね?」と考えていたんですが、年齢もいい感じになってくると「この2年間の差は本当に大きかったな」と思わざるを得ないんです。就職しておいて本当に良かったなと心から思った瞬間でした。
学生時代に一人暮らしをしていなかった人も、就職を機に家を出るケースも多いでしょう。
そうなったとき、やっぱり自分ひとりで自分が稼いだお金だけで自由に生活をできるっていうのは楽しいものがあるんですよ。長い人生でわずかな期間しかないステージだと思います。僕はここを推したい。
2つめ、お金と時間の話ですが、これは正直難しい。
まず「お金と時間の関係」が人それぞれによって考え方にかなりバラつきがあること、就職した会社での給料と休みの量、進学するはずだった研究室のブラック度合い(笑)など不確定要素が多すぎて一般化するのが困難だからです。
1つ言うなら、さっきも言ったように「完全に自分の収入だけで暮らせる」という経験自体が大事だと思います。
この間で得られるものはやっぱり大きくて、僕の考えだと「既に大学の4年間でやったようなことの延長線上に行くよりは違う刺激を味わいたい」みたいになるって感じです。
※一応言っておきますが、「延長線上」と言っているのは僕の勝手なイメージであり、院生の方の生活を卑下するつもりは微塵もありません。
なんか思ったよりうまく書けなかったんですが、ここは本当に絶大なメリットを感じていたポイントです。
ここだけに限りませんが、「自分が院に行きたい目的は何なのか?」をよく突き詰めて考えるといいと思います。特に「就職で有利だから」などの理由だけで考えている人には僕は強く再検討をおすすめしたいです。後述します。
もちろん「明確に勉強や研究したい内容がある!」という場合は別ですが。
2.自分のスキルアップを考えても2年間で比較した価値は実務経験の方が高いと感じる
今度は「同じ2年間を比較したときの自分の成長度合い」についてです。
技術職に就いてから超感じていることの1つに自分のスキルアップを何よりも優先すべきというのがあるんですが、この視点で考えると「なるべく若いうちに実務経験を多く積んでおく」ことの大切さが分かります。
とはいえ僕は大学院の経験がないので、院を卒業した方からすると「全く賛成できない」と思われる方もいると思います。まあそこは個人によるってところだと思うので、あくまでも僕の意見として聞いてみてください。
生きるためにはお金が必要で、お金を得るためには仕事が必要で、自分が仕事をもらうためには相応のスキルが必要です。
頭を使わずに誰でもできるような仕事で食っていくならいいけど、「手に職をつける」道を選ぶのならとにかく自分のスキルアップが欠かせません。
しかしこれは「勉強」だけでは得られないと僕は思っていて、何より実際の経験を積むことが肝要だと思っています。僕はこれを「実戦経験」と呼んでいます。
↑この記事は「メーカーに居る技術職のおっさんはタダもんじゃねぇ」という話をしているものなんですが、「なぜこうも違うのか?」ということを考えながら書いていたら閃いた考えが「実際に戦場に出て戦ったのことのある兵士かどうか」という例えだったんです。
まあ細かい話はどうでもいいので気になる方は読んでみてくださいw
で、その実戦経験は若いうちに多く積んだ方が遥かに価値があると僕は痛感しているんです。今も強く思っています。
なので、「年齢に対する自分の市場価値を考えるなら22~24歳の2年間は実務の経験に使ってはどうですか?」というのが僕の意見、というわけでした。
3.入社できるなら別に院生を武器にする必要はない(結果論だけど)
最後の3つめはちょっとずるいんですが、今思っていることなので書きます。
やっぱり僕の同期にも院生は多くて(体感で半分よりちょい多いくらいかな…?)、彼らに「なんで進学したの?」と聞くとまあまあな確率で
「いいとこに就職したかったから」
と言います。
本当に文字通り結果論ですが、最初から自分が入りたいと思う会社に入れるなら院に進学する必要はなかったってことにならん?
というか、別に就活のチャンスは1回だけじゃありません、学部生のときだってやってみればいいんです。 ココ重要

稀に再応募禁止の会社もあるという噂も聞いたことがありますが、ほぼ無問題です。みなさんが思っている以上に企業は適当なので、データなんか残ってないしあったとしても担当者は気付きもしないでしょうw
だったら話は簡単で、まずは行きたいと思う企業だけでもいいからエントリーしてみればいいんです。
あなたが院に進学したいと思っている理由が本当に「良い会社に入りたいから」しかないなら学部生時代の就活はもっと本気度を上げていいし、そうじゃないなら勉強の片手間にやる程度でもいいでしょう。数社受けるだけなら負担はほぼありません。
大学3年の終わり~大学4年になる頃にかけて90%以上の学生が登録することになる「就活サイト」(マイナビとかリクナビ)というものがありますが、それ以外に「就活エージェント」というものにも登録しておくことを強くおすすめします。
マイナビやリクナビなどよく言われる一般的な就活サイトは「ただ単に応募可能な案件が並んでいて、それにサイトを通じて応募できるだけ」です。SPI対策だなんだとかはありますが、正直クソの役にも立ちません。
しかし就活エージェントは違います。
プロの担当が自分のために専任で付いてくれて、リアルで会っての相談はもちろん、エントリーシートから履歴書の添削まで何でも面倒を見てくれます。しかも全部無料です。

就活/転職系のサービスは就職先の企業がお金を払うから僕らは全部無料で利用できるんです。マジでお金は1円もかからないので、使わない方が絶対損!
で、就活エージェントでおすすめできるのはキャリアチケット一択です。
年間10,000人を超える就活生に対応しているプロで、200社近い優良企業のオリジナル案件も持っています。
院に進もうか悩むほどの会社を受けたい場合、まずはキャリアチケットに登録して就活の相談をするのがおすすめだと思います。
僕も就活当時は知らなかったし、まわりの人でも知っている人は見かけませんでした。ここまで読んでいただいたお礼に書きましたのでぜひ利用してみてください!
おわりに
記事としてはサクッと書いてしまいましたが、みなさんからすると人生の大きな選択を差し迫られている局面ですもんね、そんな簡単には決められないと思います。
こういうときは僕のこのブログのように色んな体験談を見るのも大事ですが、結局最後に決めるのは自分です。その決断のために、色んな情報を集めましょう。時間をかければかけるほど、選択は成功しやすくなりますから!
そういう意味では、どっちのパターンにも対応できる「とりあえず就活を1度始めてみる」というのはすごくおすすめ。
その場合は就活エージェントに登録するのも忘れないでくださいね。
では!