この記事では、主にメーカーなど「ものづくり」を主体にした「技術職」について
- 転職を考えているけど、何が必要なの?
- 私はこういうタイプだけど向いている?
- 実際に転職活動(就活)をするときに意識すべきことは?
といった観点で、現役で大手電機メーカー技術職の僕が超分かりやすく解説しています。実際は「解説」というより「意見・感想」に近いですが、こういった情報の方が参考になると思いあえてこういうスタイルにしてみています。
なぜ僕が「ものづくりにフォーカス&おすすめ」していてITエンジニアなどは別だと思っているかについては、下記記事が良いかもです。あまり綺麗にまとまってませんが興味ある方はぜひ。
既にそういった雰囲気を感じ取られているかもしれませんが、この記事は当ブログの他の記事と同じように、一般的な就活サイトなどでは絶対に書いていないような切り口、考え方を大切にして執筆をしています。
ゆえに「それは違うだろ!」のような反感もあることは承知していますが、「こういう人もいるんだな」と思って参考にしていただければとっても嬉しいです。
というわけで、まずはこの記事の結論を。
技術職など理系の仕事に興味がある人は、ぜっっったいに目指した方がいい。イイことたくさん!「文系だから」「未経験だから」という理由で最初から諦めてしまうのは死ぬほどもったいない! |
です。
「いきなりぶっ飛んだな」って感じでしょうが(笑)、これを補填するための内容を以下3部構成で書いていきたいと思っています。
- 技術職になるにあたって、一般的に必要になると思われるモノ・コト
- なぜ未経験や理系じゃない人でも「向いていることがある」のか?
- 実際に転職や就活を迎えるにあたって
という感じ。記事の目次としてもこの3つをベースに進めていきます!
最後に、+αとしてみなさんの背中を押す内容を書いてみました。

本記事は「まとめページ」の要素が強めなので、細かい内容には深入りせずに適宜関連する記事のリンクを置いています。興味あるところだけつまみ読みしちゃってください~
ではいきましょ!
1.技術職に必要なモノ・コトにはどんなものがある?
まずはじめは「技術職になるために本当に必要なものって?」という視点でのパートです。
仕事を変える(もしくは新しく就職する)ときは
|
などなど、自分が持っているもので果たして転職が叶う(適う)のかというところがとにかく不安ですよね。
無責任なことは言えないので「誰でもオッケーです!!」みたいなことはもちろん言えませんが、僕の経験の範囲で思うことを書いてみたいと思います。
そもそも「技術職になる前にその専門知識を持っていないといけない」なんてのは誤り
僕も転職を考えたことがあるので気持ちはすごくよく分かるんですが、その仕事に就く前に必要な知識やスキルを全て持っておかないといけないわけなんかないです。
冷静に考えてみればそうですよね?
普通は職についてから仕事を教えてもらいます。技術職でもそれは同じ。それぞれの会社が売りにしているようなコアな技術なんてすぐに習得できるわけないんですから、会社側はもともとそんなところに期待などしていません。
僕はここを知ってほしくてこのブログでも色んな記事で何度も言っています。
「今、その関連スキルを持っていないからって諦めてしまう必要は一切ない」とここで理解していただければ幸いです。
僕は技術は2種類に分かれると思っています。
- どこに行っても通用する基礎的なスキル ←ここが「手に職をつける」の部分!
- その会社で特有の専門的技術スキル ←これは会社に依存するし、急いで勉強する必要は一切なし
という感じ。
この話については2種類の技術スキルの違いを理解しようという記事で詳しく解説していますので、まずはこれを読んでみてください。
で、そうなると
「じゃあその『基礎的なスキル』はどうすんだよ」
と思いますが、ここも落ち着いて考えてみてください。
僕を含め、大手の製造業でさえ実務経験の一切ない新卒の学生を大量に採ります。もちろんすぐに戦力になることなど期待していません。
この事実は、たとえ転職者だからといって大きく変わらないものだと思いませんか?30~40代の高給者を未経験で採用するのは躊躇われるかもしれませんが、20代の若手なんて新卒とほぼ変わりません(実際何年経っても成長しない奴は多くて、技術職は本当に成長の差が顕著に出ます)。
まとめておきますと、
技術職として最低限要求される部分でさえ、別に文系であるからといって全く躊躇するレベルではない
ということが僕は言いたいんです。
もっと大事な
- 普段からの考え方
- 理系の頭じゃない柔軟なコミュニケーション力
などなど大切なものはいっぱいあるんです。マジで日々感じてます。ガチガチの理系頭の人なんかより余程もっとまともな人採った方がいいだろうにって心底思いますもん。
まあその辺はこの後にも説明が続くのでここはこの辺で。
言うまでもなく、もしあなたが新卒の学生さんなら、文系だろうがそんなことは1ミリも関係ないと思った方がいいです。僕の同期にも文系で技術系の部署に配属された友人は何人もいます。詳しくは後述しますが、文系の方におすすめな技術職の部署の記事もぜひどうぞ。
そうは言っても、まず何からやればいい…?
いくら「理系じゃなくても技術職は全然大丈夫ですよ」と言っても、だからといっていきなり装備無しで選考に乗り込むのは不安ですよね。
ここではそのちょっとした回答を置いてみたいと思います。
まずいきなりぶったぎりますが、「とりあえず資格取るか~」となんとなく思っていたあなたは要注意です。
厳しいことを言うようですが、こういった考えは僕は「甘え」だと思っていまして、本質から逃げている部分があるのではとよく指摘しています(リアルの友人に転職の相談をされたときにも答えた)。
この内容についは下記の記事を参照してください。
「まず必要なのは資格ではない」という部分を見失わないことが大切です。もちろん、結果として資格を揃えるのは良いことでしょう。技術職を狙うならとりあえずおすすめしたい資格も3つ紹介していますのでぜひ。
また、もう少し根本に立ち戻って「自分が手に職をつけるとするなら、まずはどういう方針でキャリア選択していくべきなのかな…?」という疑問にも答えられるような記事もご用意してみました。
※執筆中です。しばらくお待ちください。
という方には
この記事もおすすめです。
今までなんとなく思っていた「手に職をつける」という概念が、実際に自分にとってどういう意味を持つのかイメージしやすいような記事にしてみました。
実際にあったら良いと思われるスキルもまとめておきます
この第1章の最後では、僕が思う「このスキルがあったら選考にも有利だし、何より実際に働き始めてからかなり優位なポジションになれるだろう」というものについてお話しておきます。
全体的にまとめたのは下記記事です。
ここでは、大学時代は全く勉強していなかった僕が「技術職で仕事をするならこれをやっておくべきだ」と思うものを中心に書きました。だいぶ具体的に書いたので、逆に理系のイメージが強くて嫌に思えてしまう方もいらっしゃるかも…。
それと、上記記事でも言及しているのですが、PC(パソコン)スキルはいかなる技術職でもあればあるほど良いです。間違いないです。
ここが強いだけで一気に職場内のヒエラルキーで上位に行けることさえあります。大げさではなくて本当です。
ここもイメージが湧きやすいような記事にまとめてみました。「文系出身であってもパソコン自体は別に苦手じゃない」という方は多いと思いますので(体感あり)、そう思える方は既にかなりリードできていると思います!
さらにもう一歩。
Excelが使いこなせるとさらに強いです。
これは普段から使いこなしているというパターンは少ないと思いますが、「MOS」という分かりやすい資格もありますし、こっち方面から攻めるのはかなりアリだと思います。
僕が採用担当者だったら、「MOSのエキスパート持ってます」って言われたらもう文系とかどうでも良くなってとりあえず話聞いてみたくなりますもん。
この第1章では「技術職に必要なもの」という視点で色々お話しました。
次からは「なんで技術職を勧めるの?」という内容です!
2.未経験者や理系じゃない人にも僕が技術職をおすすめする理由
なぜ僕が文系の方や未経験の方にも技術職をおすすめしているかというと、理由は2つあります。
- すげぇ良い仕事なので単純にもっとみんなに知ってほしい!
- 頭カタいやつばっかりでうんざりすることがよくあるので、理系じゃない人にもっと増えて欲しい笑
こうです。本当に思ってます。笑
年齢も上がってくると同期はもちろん、昔からの友人も含めて転職に関する会話は増えてきますよね。で、そこで僕は「やっぱり自分の仕事を勧めたい」と思うんです。楽しいから。
でも理系じゃない友達はハナから聞く耳を持ってくれません。
「やっぱり世間の風潮はこうなんだなー」と思ったところで、「よしそれは僕が少しずつ変えてやろう」となり、今このブログにこういうカテゴリとして出来上がっています。

そもそも「技術職ってなんなの?何してんの?」みたいに頻繁に訊かれるのでブログに書き始めた、という経緯があります。その話はこの記事で。
また、
という疑問には、「技術職のいいところ」というカテゴリや「技術職のいいところまとめ」という記事でも解説してみています。そちらもぜひどうぞ。
というわけで、この第2章は「理系とか文系とか気にするのはやめようぜ」という内容です。
いわゆる「理系」じゃない人は実は強みがたくさん…!
まず「技術職に求められているのは理系的な考え方や技術スキルだけではない」というのを知ってください。
僕らは人間なので、仕事をする以上それらだけでは組織として全くうまくいきません。
みなさんが理系の人に対して持っているであろう
- ヘンクツで話が通じなそうな奴
- 頭がカタそうなやつ
というタイプは、技術力が高くても全く一緒に仕事をしたいとは思えないんですわ。当然ですけど。
それよりかは、
- いつも広い視点でアイデアを発言してくれる人
- 技術的な面ばかりにフォーカスしない考え方をしてくれる人
- 視野が広い人
という人が同じチームにいてほしいです。少なくとも僕は。
で、やっぱりそういう方は「理系じゃない分野」の方にたくさんいらっしゃるんです。あなたのことですよ!!
ここに関して、
- どういう考え方があると重宝されるか
- 面接のときに「おっ!」と思ってもらえるか
という内容を下記記事にまとめています。
※執筆中です。しばらくお待ちください。
で、もっと言いますと、技術者目線じゃなくてユーザー目線で常に物事を考えられる人は会社で引っ張りだこになります。
…自分で言うのは非常に微妙だなと思いつつも、実例として挙げさせていただきたいんですが、実はわりと僕がそうなのです。。
ちょうど社内で良いタイミングに恵まれまして、僕が出した原理アイデアがもとに製品化を目指したプロジェクトが動き始めた案件があるんです(今ちょっと迷走してるけどw)。
→頓挫したww
このアイデアが社内で生き残った理由はただ1つ、僕が徹底的に「ユーザーはこう思うだろう!」という主張をしまくったからでした。
製品としてはそこまで大したものじゃないんですが、この考えは腰の重い上層部にもそれなりに刺さったらしく、意外としぶとく生き残っています。まだどうなるか分からないんですけど…。
というわけで、この話は
ユーザー価値を考えられるような視点を持っている方は、技術職内の中でも貴重な存在になりうる
という感じでまとめたいと思います。
これも下記記事にまとめています。
その後の僕の進展はまたこのブログでおいおい…。
文系で実際に技術職を目指すときのヒント
ここでお話したいのは1つだけ。
「文系出身のあなたが実際にメーカー(製造業)を目指すときのおすすめの部署を紹介する」というものです。
これはかなりシンプルにまとめた記事です。サクッと読んでみてください!
という疑問に対しては下記の記事で全体のまとめをしています。まずはこっちから読む方がいいかも。
これにて第2章が終わり、次の3章で最後です!
3.実際に転職活動や就職活動に臨むみなさんへ
最後の第3章は実際に転職活動/就職活動に臨むみなさんに向けた内容をお送りして終わりにしたいと思います。
ここは今後特に内容の充実を図っていく予定ですので、乞うご期待…!
未経験者や文系出身者は実際の面接では何を言えばいい?
面接が採用活動の要であることは間違いありません。ここを上手くこなすことで、本来自分には見合わないレベルの会社に入社することさえ可能だと思います。

実際僕は遊んでばっかで勉強していなかったですが、口だけは達者なので今の会社に入れた気がしていますww
というわけでどんな面接をすべきかをとりあえずまとめてみたのが下記の記事です。
わりと実践的な内容を織り込んだつもりです。この面接に至るまでにここまで書いてきたような考え方が頭に入っていれば、かなり現実的に戦える転活/就活ができるのではと思っています。
転職ではなくて新卒の学生さん向けバージョンの面接対策記事も執筆予定です。こっちは自信あるのでさらにがっつり書ける気がします。
実際の採用活動は、面接(や各種試験の類)以外にあなた自身が頑張るべきところはほとんどありません。
転職活動自体は転職サイト、もしくは転職エージェントに丸投げしてOKです。彼らはプロですから、こちらが独断で何かするよりも
- 自己分析
- 業界分析
- どういう企業が自分にあっているか
- やりたいことと実際の業務内容が一致しているか
などなど、基本的に全ての悩みを解決してくれるプラットフォームになっています。もちろん全て無料です。
そういう意味では、「今は転職する気がまだなくても今後のためにとりあえず登録しておく」というのはかなりアリだと思います(転職成功者のほとんどは「早めの登録が鍵だった」と言うそうです)。
また、転職サイト自体は全て無料が基本のため、1つに絞らず必ず複数に登録するようにしましょう。本来受けられたはずの募集案件が他のサイト/エージェントにしかなかったなんてことになりかねません。
新卒の就活はちょっと特殊なので一概には言えませんが、実は新卒向けの就活エージェントも大手が展開しているので、これらを使うだけでまわりのライバルより一歩リードできるのは間違いないです。おすすめはキャリアチケットのほぼ一択で、もちろん利用は無料。
年間10,000人を超える就活生に対応しているプロで、200社近い優良企業のオリジナル案件も持っています。
就活をしているときにこれらのエージェントサイトを知っている人は極わずかなので、絶対に使っておきたいところです。え?僕?もちろん知りませんでしたよ。(もっと早く知っていたかった…)
マイナビやリクナビは「就活サイト」なので、基本就活生のほぼ全員が使うものになると思います。今ご紹介したのは「就活エージェント」です。実際にプロが自分と向き合ってくれるサービスです。
ここまで揃うと転職活動が相当身近なものになってきたんじゃないでしょうか!
メーカーがいいなら「BtoC」でものづくりをしている企業にしよう!
最後、実際の企業選びについて僕の視点からもう1つだけお話させてください。
メーカー、つまり製造業で技術職を狙うとなると「誰に向けてものを作っているか」でかなり会社の立ち位置が変わります。
- BtoB
- BtoC
の違いですね。つまり
- 自分以外の会社に向けてものを作っている(業務用の製品や部品メーカーなど)
- 僕ら一般ユーザーの手に届くもの作っている(世間的に認知されているメーカーが多い)
ということになります。
で、僕個人の意見ではメーカーで技術職をやるならBtoCの方が絶対良いと思ってます。
その理由など詳しくは例によって下記記事でどうぞ!
こういった内容まで担当のエージェントに話せると「かなり分析できてるなあ」となって一層適正な企業選びが捗ると思いますよ。
就活を控える学生さんへ
転職ではなくて新卒での就活ならではの悩みもありますよね。
例えば「理系職種を狙うなら院に進学した方がいいのか?」という悩みなど。
これについては僕は「絶対に学部生でまず就活をするべき、なおかつ成功したなら就職するべき」と思っています。詳しくはこちら。
今後就活生さん向けの記事も増強を図りますのでお楽しみに…!
さいごに:とりあえず行動できるところから始めよう!
以上でこの記事の内容は終了です!
かなり広い内容について言及した記事だったのでだいぶとっちらかっているような気もしますが、これはまとめ記事なので良しとさせてください。適宜気になった記事を読んでいただければ幸いです。
流し読みしただけでも、読み始める前よりかは随分と技術職への転職のイメージがハッキリとしてきたのではないでしょうか?
僕は「絶対に学生までの専攻分野で職業選択の幅が狭まるわけはない」と確信していますし、逆にふさわしくないやつが多くて辟易としているとまで思っています(ちょっと言い過ぎ…?笑)。
そんな中、みなさんのように明確な意志を持って転職/就職に臨もうとしている方は絶対に採用されるべきだと考えてます。技術職に必要なのはおカタい技術論だけじゃない!ってのを証明したい!!
なのでぜひ、色々考えに考え抜いて、「手に職をつけたい」という思いを大切にして欲しいなと思います。
今もできることはきっとあるはずですよ!
さっきもちょろっと言いましたが、今すぐ転職する気がない場合でも登録だけは先にやっておいた方が少なくとも損はないと思います。
- メールがうるさそう →設定で切れる
- エージェントがついちゃうと何もしないわけにいかなそう →こちらの予定はバッチリ尊重してくれます
- めんどくさそう →登録はマジで1分もかからないです
という感じ。
とりあえずさっきの3つは無料登録しておくのが今日はいいんじゃないでしょうか!
それでは長めの記事でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
リンクした他の記事を読んでくださる場合は、また別の記事でお会いしましょう。
では!