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技術職の残業の実態、教えます。仕組みや実例、多い部署/少ない部署は?

技術職の残業の実態、教えます。仕組みや実例、多い部署/少ない部署は?
みるみ
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みるみ

大手電機メーカーで技術職をやっています。専門はデバイス制御系。

こういう背景があり、このブログでは技術職の魅力を多くの人に知ってもらうべくリアルな情報を色々書いています。

 この記事は!

別に「ブラック企業告発記事」とかではないのでそういう期待はしないでくださいね。笑

というわけで改めて。

この記事では

  • 技術職やエンジニアは残業多そうだけど、やっぱり大手ならそんなことないの?
  • 残業形態はどういう仕組み?
  • 残業が多い部署/少ない部署、それぞれある?あるならどうして?

といった疑問に、大手電機メーカーに技術者として勤める僕の実経験をベースにお答えしています。

もちろん例外や会社による違いなどは多分にあるでしょうが、あくまでも1つの参考例としてお読みくださればいいかと。実際の数字を見るのは何よりのイメージになりますから!

短めにサクッとまとめます。

技術職(エンジニア)ってやっぱり残業多いの?大手ならマシ?

自分で提示しておいてなんですが、そもそもこの質問がアホらしいというか、会社や部署やチームによってマジで千差万別なのであまり一般化して答えることに意味はないということをご理解されているのは前提とさせてください。

とりあえず一言でまとめるなら、

技術職の中でも開発するものの種類によって差が大きい
しかし残業が多い方であっても大手のメーカーであればブラック気質であることは全くなく、人間としての尊厳は保たれる範囲であると思います

という感じです。(全然一言じゃない)

今さらですが「技術職」や「エンジニア」と言っているのはIT系職種のことではありません。

僕はIT系職種とメーカーなど製造業の技術者(ハードウェアエンジニアメイン、ソフトも含む)は全く別のものだと思っています。

ですので今回の記事で言及している内容は全て「ものづくりなどに従事する技術職」のことであると思ってほしいです。

ちなみに何がそんなに違うのかと思っているのかは会社にいるベテランおじさんはマジですごいという全然関係なさそうなタイトルの記事でけっこう熱く語ってます。興味ある方はぜひ。

「IT土方」なんて言葉もありますが、僕の知人・友人もSE系職種だと

  • 残業は少なくても無給
  • 普通に月100時間超えたことある

とか言っている人もちらほらいました。

反対に、ものづくり(メーカー)だと名の知れた大きな会社であることも多く、この辺の労基関連はしっかりと管理の目が行き届いていることが多いと思います。大手に勤める第一のメリットはここにあると言って間違いないでしょう。

ちなみに電機系メーカーは「電機連合」という労働組合のスーパーバージョンみたいなものに加盟していることも多く、上位団体に強いヤツが存在しているおかげで組合の権力もより盤石なものになります。

みるみ
みるみ

残業代未払いとかサービス残業とか、かなり厳しく管理してくれてますよ!「勤怠は1分でも多くつけろ!」みたいによく言われます。笑

ちなみに加盟企業は電機連合の加盟組合一覧から見られます。僕の勤め先もこの中に入ってますよ~。

というわけで全体のイメージは以上のような感じ!
あとでもうちょっと話します。

残業形態とフレックスタイム制

残業の形態ですが、普通の業種と特に変わりはないと思います。

1つ言うなら製造業は「フレックスタイム制」の導入企業が多いので、残業自体も自分で自由に制御して働けるというメリットはあると思います。

フレックスタイム制とは

この制度のおかげで「毎日決まった時刻(=定時)以降は絶対残業である」みたいな固定観念がなくなるので、気持ち的にはフレックスがない会社より全然残業の気が楽だと思います。

「どうしてメーカーだとフレックスタイム制の導入率が高いの?」については、技術職は自由な働き方がしやすい!の記事を参照してみてください。あくまでも僕の推論の域を出ませんけど。

 

僕の実例(数字)は最後に軽く紹介してます。

で、一言でまとめた文の前半「技術職の中でも開発するものの種類によって差が大きい」についてこの次の章でお話します!

残業の多い部署と少ない部署。その違いはなぜ起こる?

同じ技術職の中でも残業が多いか少ないかの差はかなり顕著に出ます。

その理由を、今回は 2つ の層に分けて説明してみます。

  1. 職種による違い
  2. 開発するものの性質による違い

これは比較的どこの会社でも共通しやすい内容だと思います。

1.職種による違い

職種とは仕事の種類ですね。業種ではありません(業種はみんな「製造業」で同じ)。

ものづくりを生業にする企業にも、

  • 総務
  • 人事
  • 法務

などの間接部門と呼ばれる人たちはいますし、技術系職種の中にも

  • 開発/設計
  • 生産技術
  • 品質保証
  • 調達

など多くの種類がありますよね。技術系職種についてまだよく分からないという方は技術職の実際の部署例5つの記事をご覧ください。

まず前提として、間接系の部門は技術職とは言わないので今回は除外。

残った技術系職種で残業のイメージを書いてみると…。

開発/設計一概には言えない(②で説明)
研究開発たぶん一番まったりできる傾向がある
生産技術忙しくないときはそうでもないが、忙しいときの大変さはおそらく超一級
品質保証そこそこ少なめ
調達うちは残業ないっぽい
知財などその他かなり少なめ

のような感じです。

何度も言いますが、これは僕が自分の会社を見て感じている印象をベースにした考えなので、「俺は品証(品質保証部のこと)だけどいつもクソ忙しいぞ!!」とか言われてもちょっと困ります。
これから技術職で職選びをする方の参考になればなー!と思って書いていますので。

開発/設計

技術系職種の最もメインとなる部分ですが、これを端的に説明するのは無理なので次の「第2層」で説明します。

研究開発

研究開発職は会社の直近のビジネスに帰結した業務であることが少なく、それすなわち「緊急性が低い=残業の必要性も下がる」ということで全体的にまったりめだと思います。

普通の開発/設計などの技術職と研究開発職の違いについてはこの記事をどうぞ。

生産技術

量産の工程設計や生産ラインの保守・立ち上げなどを担う生技せいぎ。彼らはかなり忙しいイメージがあります。「量産」や「発売」など、仕事の特性上日程が絡む業務が多く期限が厳しいものが多いから、なんじゃないかと思ってます。

でもやりがいはめちゃめちゃあるし超スキルつく仕事ですよ。

品質保証

仕事内容はけっこう多岐にわたるのですが、比較的「お役所感」を感じます。でも部隊によってはがっつり製品解析とか技術職っぽいことをやっているチームもあるので、やっぱり一概には言えないかも。

調達

調達とは部品や材料を他社から購入する作業です。「相手」がいるので活動時間が必然的に決まることが多く、だからうちも調達は残業が基本ないのでは?と思っています。

知財などその他

間接部門と技術系職種の間にいるような部門。それなりに仕事は落ち着いているものが多いので、あまり忙しそうにしている人は見たことがありません。のんびりしてるのかな。(怒られそう)

 

次はさっき後回しにした、最も人員が多いと思われる「開発/設計職」の中の層を見てみます。

2.開発するものの性質による違い

ほとんどの方は「技術職」というと「開発/設計職」をイメージすると思いますので、ここはもう一段階詳しく解説。

「そもそも開発/設計職ってなにやってんのよ?」

というあなたにはこの記事!

かなりがっつり書いてますので楽しいと思います~

で、今回ポイントとなるのは、

  1. 作っている製品が誰のためのものなのか
  2. 社内での立ち位置はどうなのか

という2点だと思います。

作っている製品が誰のためのものなのか

勘の良い方はお気付きかもしれませんが、これは主に

  • BtoB:他の会社のためになるモノを作る
  • BtoC:エンドユーザー(僕ら一般人)に売るモノを作る

の違いのことを言っています。

僕はメーカーに勤めるならBtoCでものづくりをやっている会社にするといいよ!とよく言っているのですが、今回の件はまさにそこと関連しています。

BtoC、これは自社製品は自分たちの好きなタイミングで発売していいし、開発が少し遅れちゃっても最悪スケジュールは後ろ倒しにできます。株主やお客さんのある程度の理解は必要ですけど。

しかしBtoB、取引先が絡む仕事はそうはいかないのは想像がつきますよね。ましてや権力的にこちらの方が下請けみたいな構図だったらどうなっちゃうか。当然こっちが急かされるのは目に見えてます。

ビジネス的には一長一短あるので経営者視点では「どちらか一方!」とはできませんが、僕ら従業員からすれば単純にBtoCの方がメリットは多い気がします。単純に自分が作ったものがお店に並ぶのを見られる快感もあるし。

というわけで、僕の会社ではOEM()向けの製品を開発している人たちはいつも大変そうです。笑
※自社のブランド名を伏せて他社製品に部品として納入すること。車ではより有名な言葉で、例えば「ハスラーとフレアクロスオーバーの関係」がOEMですね。

残業も多いのは当然のようで、入社当時の同期は速攻で月40時間超えてました(新入社員は40がMAXだった)。

これはぜひ覚えておくといい内容です。言うまでもなく、その会社のビジネスがBtoBしかないパターンだと選択の余地はありません。

みるみ
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一応補足ですが、もちろんBtoBオンリーで超優良企業だっていくらでもあります!あくまで「傾向」の話です。

社内での立ち位置はどうなのか

今度は開発している「モノ」ではなく、プロジェクトの性質を見てみます。

簡単に言えば、会社がメインストリームに据えているプロジェクトなのか、あくまで脇を固めるようなプロジェクトなのかみたいな違いです。

会社側が大金を投資して開発をしているものなら、パワーやリソースも大きくかかるので僕らの仕事量は増えやすいのは当然です。ここの違いも分かりやすいですよね。

ただしこのとき、会社が大事だと思っていないようなプロジェクトにいるからといって引け目に思う必要は一切ありません。

技術者ひとりから見たら価値に違いなんかないんです。安心して残業が少なそうな場所を選びましょうww

 

そしてこれ、実は「職種」というか「部署」の違いと言えなくもないです。

例えば僕は

  • 先行開発
  • 要素技術
  • 技術開発

などと呼ばれるような「直接の製品づくりはやらないけど技術ネタになるような開発をする」という研究開発にも近いようなポジションにずっといますが、ここは基本的に残業ゆるめのイイ場所です。

要素技術の開発ってなに?

僕がいるような部署の仕事内容のイメージ。

これも「プロジェクトや社内での立ち位置の違い」ですよね。とても良い例だったと思います。

おわりに:「残業の多い/少ないで職選びをするのは危険」だと理解しておこう

以上、技術職の残業についてかなり整理してお届けできたかと思います!

最後に僕の残業経験値()ですが、

入社してしばらく残業禁止だったのでマジで0
普段の実務10~20時間/月の一番素晴らしいバランスを保つ
プロジェクトで量産が近かった時とか急激に忙しくなり初めて月70時間を経験、帰り道の運転で何回か寝落ちして死にそうになる
最近ずっとまたまったりの日常、直近は5~15時間/月。

です。今期はまた色々変わるのでこれからしばらくしたら状況は変わるかも。逐次更新しようと思います!

色々言いましたが、残業の状況だけを見て転職先/就職先を考えるのは絶対にやめた方がいいです。そんなものより

  • やりがい
  • 楽しさ
  • 自分の成長、スキルアップ度合い

などを見た方が遥かに良いです。僕だって月70時間残業してたときも仕事自体は楽しかったですよ。めちゃめちゃスキルつきましたし。

せっかく技術職を目指すなら、「手に職をつける」を最大限活かした職業選択ができると絶対いいですよ!

というわけで技術職の残業についての解説でした。

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大手電機メーカーで技術職をやっている人。専門はデバイス制御系、最近はプログラムばっかり書いてます。

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