今やどんな仕事でもPC(パソコン)を使うのは当然ですが、技術者やエンジニアともなると「けっこうPC使えないと厳しい…?」と思っている方も多いはず。
今回はその辺りの話題について、現役で技術職の僕が思うことを色々書いてみます。
簡単に結論を言っておくと以下です。
- 仕事ができるレベルで最低限使えるのは当然必須
- 「パソコン使えます」って、基準は?→これくらい
- 技術職内の業務種別によらず、PCが使いこなせると職場内ヒエラルキーでもかなり優位になれる!
記事本文もこの3つの話題に沿って進めてみることにします。
軽い話題に見えますがかなり大事だと個人的には思ってますので、ぜひ読んでください~
1.仕事ができるレベルで最低限使えるのは当然必須
ほぼ前提に近いですが、仕事をするのに最低限必要なPC使用スキルがあるのはもう必須事項です。
「技術的な専門スキルは未経験でも全く問題ない」と僕もよくこのブログで言っていますが、PCスキルはそれとは別で、ないのは致命的だと思ってます。
まあ環境によっては手取り足取り教えてもらえることもなくはないでしょうけど、「エクスプローラーの開き方を教えてくれませんか…?」なんてやってたら訊く方もしんどいし訊かれた方はもっとしんどいし、聖人でもない限り3日で相手してくれなくなる気がします。とても。
でも安心してください。
- 技術職に興味がある人
- 既に他業種で社会人の経験がある人
あなたがこのどちらかなら、まず問題ないと思ってOKです。
前者は、技術や理系に興味があるならおそらくこれまでに絶対にパソコンと関わった経験があるでしょうし、それなりに詳しいというパターンの方が多いくらいでは?
後者は、「業種問わず仕事をしたことがあるなら最低限のPC利用があったはず」というのを根拠に言っています。
間違ってもパソコン教室なんかに行ってはいけません(マジで老人じゃなくても行こうとする人がいる)。

改めて考えるとパソコン教室って詐欺に近いんじゃないかと思うほどのビジネス形態ですよね…。
ではもう少し具体的な話として、次の章へ行ってみましょう。
2.「パソコン使えます」って、基準は?
さっきから「PCスキル」とか「パソコンが使える」とか言ってますが、
ってのがありますよね。
今回はこの「パソコンを使える」のレベルについて、超独自視点で3段階に分けてイメージを紹介してみます。完全に僕個人の意見なのでそこだけはご理解をよろしくです。
レベル1とレベル2はここで、レベル3については次の章の内容を兼ねて説明することにしてみます。
レベル1:「Windowsとかソフトウェアとかよく分からないけど、とりあえず仕事をするのには困らない」
レベル1は「あんまりパソコンには詳しくないけど、普段の仕事はできる」というもの。
勝手に僕がまわりの人をランク付けしているときの採点要素を挙げてみます。笑
- 見えているボタン系UIをクリックメインで操作する、設定やツールメニューなどは基本触れない
- 文字入力はできるけど綺麗なタッチタイピングではない
- やったことのない基本操作(ファイル関係やドライバ、ネットワーク類の設定など)は一切想像も付かない
- Windowsの設定などの存在についてほぼ知らない、なにもいじってない
- Windows10のタスクバーにあるクソ検索ボックスが表示されている←笑
文字にして表すのって難しいですね…。なんかこれだとただ単にパソコン好きかどうかな差な気がしないでもない…。
あと、Excelを操作するところを見てるとその人のPCリテラシーは如実に分かります。これはかなり良い例なんですが、今度は「Excelを使える」ってどこからなのよ?の話題になってしまうのでちょっと割愛で。笑
なので、
- 自分で意図した操作が全部できるわけではない
- ほぼ素の状態で与えられたパソコンを使うだけ
だとしても、おおよそ仕事の遂行には困らない程度扱える場合は「パソコンを使える」と言って良いと思います。

※イメージ

「全然具体化できてねーじゃん!」という突っ込みがたくさん聞こえてきそうですが、これもう無理です。笑
勘弁してください…。
たぶんこの記事をお読みの方などは想像が付かないと思いますが、本当にパソコンを全く使えない人ってマジでいるんですよ。もちろん20代とかでも(10代はスマホ台頭問題などで話がまた別)。
というわけでここのまとめとして、レベル1は「仕事をする上では特に問題はない範囲」です。
なのでそういう意味では「エクスプローラー教えてください」はレベル0とも言えるかも…?
レベル2:「パソコンの仕組みをそれなりに知っている、やりたいことに対しての方法になんとなく当たりをつけられる」
レベル2の基本イメージは「具体的な方法や手段の部分が不明確でも、実現したいことに対して自分で考えて遂行していける」という感じ。
例えば
と思ったとき、その全てを誰かに訊くのではなく、なんとなく
- 「フィルタリング」ってワードを探せばいいのかな
- 「設定」はこの辺にありそうだな
など感覚的というか経験的にいじれる人、みたいなイメージです。
何事においても大切なことですが、学ぶべきなのは方法論ではなくその目的の意味や趣旨を理解することだと思います。
PCまわりは特に手段が目的とすり替わってしまいやすいので、このあたりは注意したいところ。
なんか説教臭くなっちゃいましたが、レベル2のまとめは「自分であれこれいじったりできる人」みたいな感じでどうでしょう。
では最後にレベル3の説明へ!
3.技術職内の業務種別によらず、PCが使いこなせると職場内ヒエラルキーでもかなり優位になれる!
一応今回の記事のメイン部分はここ。
レベル3の説明と同時に、「それくらいPCを使いこなせることができれば職場内でも有利なポジションを獲得できるよ」という話もします。
技術的な専門知識がなくても若手や新人であっても、パソコンがバッチリ使える人は頼りにされやすいので周りとの人間関係も良いものを築けやすいんです。
レベル3:「◯◯が△△なんだよなぁ~」みたいな不満をほぼ解決することができ、操作もスマートさと快適さを追求している
なんか良い表現が見つからなかったのでいきなり壮大な感じになってしまいましたが(笑)、けっこう核心を突けている気がします。
レベル2では「やりたいことに対してなんとなく当たりをつけて色々いじれる」でしたが、レベル3ではそれに確かな解決力が加わります。
みたいなふわっとした相談にも多くの引き出しで対応できるので、結果として「あいつに聞けばなんでも解決できる」となり、まわりの人からとても頼りにされるようになります。
そして、困りごとの解決などがレベル3の持ち味の全てではありません。
そのPCテクニックは、見た目も操作スピードもどちらも追求されています。どうやったらより効率的に作業を進められるかに工夫が施されていて、より快適に、より楽に業務が遂行できるようなノウハウがあります。
- 多彩なショートカットキーが使える
- 作業の汎用化が色々なところでできている
- 用意された機能の中から適切なものを使いこなせている
なども含んでいるでしょう。
ただ1つ「あいつパソコン詳しそう」の弊害があって、それは余計な仕事が集まってきやすいこと。笑
- 資料や実験で使う画像の作成
- ネットワークの環境設定
- クソみたいな秘伝のタレExcel(※)のメンテ
※シートや意味不明な関数が無限に追加され続けていて、もはや何がどうなっているのか誰も理解できなくなっているExcelファイルのこと。
なんかも任されがち。
まあきっとこのタイプの人はそれ自体も楽しいのでそこまで気になることはないでしょうけど…。
PCを使えるとこんなにいいことも!
どんな仕事でもパソコンを使うということは、パソコンを使いこなせればどんな仕事でも活躍できるチャンスがあるということ。
そしてそれは技術職でも同じ。
エンジニアというとやっぱり「みんなPCをバリバリ使えて機械や電気製品に詳しそう…!」みたいなイメージが相当強いかと思いますが、そんなことは全くありません。
むしろ若手でさえもPCなんて全然分からんみたいな人、けっこういます。それなのに40代以上のおじさんたちがみんなそんなにパソコンを使いこなしていると思います?笑 (ソフト屋除く)
でも。でもですよ。他の仕事よりはPCを使う量も多ければ、使い方の深さも深い。
ということは、その職場でPCスキルがあるのって、めちゃめちゃ強みになると思いません???
まわりの先輩や上司にも頼られたり、そこで株を売っておけるのってとっても良いことに思えますよね。
しかも、PCスキルは突き詰めていくとコンピュータリテラシー全般の知識に繋がっていくので、電気やソフトの設計屋さんとしてはめちゃめちゃ有利になっていけるというメリットも孕んでいます。
そもそも仕事に限らず、これから先この情報化社会を生きていく上ではPCは使えないより使えた方が良いに決まってます。習うものじゃないので毎日色々いじったりググったりしているだけでも十分スキルアップが見込めますよ!
「パソコンに詳しい=技術に対するリテラシーが高い」と思っても問題ないと思います
まとめです。
今回は、「仕事をするには最低限のPCスキルは必要」とした上で3段階に分けたレベルをお話してみました。
- レベル1:「仕事をする上では特に問題はない範囲」
- レベル2:「自分であれこれいじったりできる人」
- レベル3:「課題解決はもちろん、スマートで高速なPC作業ができる」
という感じ。
それに加えて、レベル3くらい使いこなせるのならば職場ではかなり重宝される存在になれますよ、という内容でした。
だんだんイメージが湧いてきたでしょうか?本当に誇張でもなく、パソコンと慣れ親しんでいる自覚がある人は技術職という選択肢はとてもおすすめだと思います。
中でもシンプルに勧められるのは、やっぱりソフトウェアやIT寄りな求人。
僕は「メーカーでのものづくり」をとても推している人間ということも含め、ただのIT企業はかなりもったいないと思ってます。ただのIT土方をやらされることも多いですし。
なので、ものづくりに特化したエンジニア職を紹介してくれるマイナビエージェント(ものづくりエンジニア)という転職サイトがおすすめ。
プログラムなど情報分野に興味があれば、大手電機メーカーでのソフトウェア開発職の求人が山ほど転がってます(最近はメーカーもソフト屋さんを大量採用するケースが多い)。
- ネットサーフィンやPCゲームの経験だけで「パソコンが得意です」と言っていた人
- 毎日営業報告の入力をしているだけで「Excelを使える」と言ってたけど内心焦っている人
などの方がもしいましたら、ちょっと視点を変えてパソコンを色々いじってみましょう!
毎日パソコンを触っているあなたならきっとすぐに使いこなせるようになるはず。そしたら専門職も目指してみましょうよ。きっと向いているはずです。
では、なんとなく微妙な記事でしたが今回はこれで!