「手に職を付けたい」と願う人は多い反面、それを実行できる人は少ないです。
それはもともと専門的なスキルを持ってもいないのに、それを生業とする仕事に就くのなんてとてもじゃないけど不安だからに他ならないと思います。
僕も気持ちはとっても分かります。
例えばいくら「未経験OKだよ!」と言われても、「明日からネイルサロンで働け」って言われたら泣きます。お客さんが来ても何したらいいか分かんないし、棒立ちして涙を流します。(リアルに想像してつらくなった)
そうなると次の思考は「じゃあせめて今のうちに準備しておけることはないのかな?」ですよね。
技術職に興味があるあなたも、何も明日からいきなり働かなきゃいけないわけじゃありません。
- ◯◯と△△があったら雇ってもらいやすいかも!
- ◯◯だけはちょっと勉強できていたら自分の精神的にも安心だな!
とか、ありますよね。僕もまずはネイルサロンが何をするところなのか、何ができるようになっていればいいかを超速で調べると思います。
というわけで今回は、実際に技術職としてエンジニアになれた僕が「今から過去を振り返った観点で、知っておいて良かったなと思うこと」をベースに色々お伝えしてみたいと思います。
内容は4つにしてみました。
- 数学
- 基本的な理科
- 情報工学やITリテラシー(プログラミングは別)
- プログラミング、もしくはその考え方
です。
また、このブログのポリシーでもありますが、「一般論を並べるのではなくて僕自身の体験や感想を主軸に情報提供する」といういつもの例にならって書いてみます。ネイルサロンで働いている人に実際に話を聞けたら一番参考になりますもんね。
あ、偉そうな先輩風を吹かせてますが僕は大学時代ずっとちゃらんぽらんしてたカスという背景だけは留意してください、ね…。
はじめに:前提とか
大した話ができるわけじゃないんですが、色々誤解が生じないように先に前提とかをお話したいと思います。同じ環境/状況/目的があった方はぜひ参考になさってください。
勤め先:電機メーカー
僕が勤めている会社はメーカーです。つまり「ものづくり」が事業内容。
作っているのは電気製品です。「家電メーカー」の方がピンとくるでしょうか。
「メーカーで技術職」といったらモノは電気製品になるのが普通なので、これは覚えておくといいと思います。「ハードウェアエンジニア」などもおおよそこの辺に全て該当しますし、求人系の媒体もだいたいそんな雰囲気です。
なので、技術職といってもITエンジニアやSE、プログラマ、みたいにIT系に限定した領域ではありません。
なぜわざわざこんな但し書きのような表現をしているかというと、現代だと「技術職」というと「ソフトウェアエンジニア」だと短絡的に考える人が驚くほど多いからです。
たしかに時代の潮流はITなので分からんでもないのですが、これら2種類(主にハードとソフトのこと)は技術者としてまったくもって性質が別のものだと僕は思ってます。どちらがどう、という優劣の差があるわけではなくて、あくまでも性質の違いです。
この辺の話は下記記事でちょっと書いてみてますので興味ある方はどうぞ。
というわけで、あなたが興味ある分野が
- IT
- プログラミング
- ネットワーク、サーバー
みたいなソフトウェア領域なものじゃなくても全く心配することはありません。必ず活かせる分野がありますよ!
技術職の種別:開発/設計
これはいいですね。
ものを作るための一番の実働部隊にいるよということです。ここ数ヶ月の直近はあんまり「ガッツリ設計」みたいな業務はやってないんですけど。
「ガッツリ設計」っていういわゆる開発/設計職と呼ばれる人たちの仕事内容はこっちの記事でどうぞ。
大学時代:一応「情報系っぽいなにか」だった
大学時代は、情報系の学部に属してました。
ただ「いわゆる大学生」だったので、まともに勉学に励むことなど1ミリもありませんでした。ポインタが分からない情報系学部3年生なんてどこ見渡してもいないでしょうww
これらのことから分かるのは会社に入るときに技術スキルのチェックなんか一切ないということです(転職も同じです。自分の見せ方が上手ければいくらでも入れます。入社後に大変になる可能性があるのはまた別問題ですが)。
ここは真面目な結論を言っているつもりです。
就職活動:メーカーばっかり受けてた、専門分野を活かすつもりはナシ(というか専門なんてものはないw)
とりあえずものづくりがしたかったので、メーカーばっかり受けてました。
「どうせ学生の技術なんて期待していないだろう」と最初から分かっていたので、自分の専門を押すような面接は一切せずにとにかく人間と熱意でアピールしました。
ものづくりがしたい理由はもちろん自分が作ったものが目に見える成果として残るし、作ること自体がなにより楽しそうに思えたからです。←ここ超重要
同じ技術職でも、やっぱりモノが目の前に出来上がる感動は別格ですよ。この辺の話は下記記事でも話しています。

そういえば、とある大手の面接で「今からお題を出すから後ろのホワイトボードにプログラムを書いてください」と言われたことがありました…。殺風景な小部屋で3人から睨まれながらプログラム手書きするの、今思うとマジヤバかった…。
なんとなく僕のまわりの雰囲気は分かっていただけたでしょうか?
では次から本編である「これはやっといて良かったな~」の内容です。4つ。
1.数学
もうこれです。ホントこれです。
数学はぜっっっったい使います。マジです。
「数学は物理のためにある」という考え方は聞いたことがあるでしょうか。
人類が解明したい学問は実際には物理(マクロとミクロ)であって、数学はそのために使われる道具に過ぎない、という考え方です。僕はけっこう賛成派。
しかし当然ながら、これは物理のためだけではないですよね。でも数学が他の学問や考察のために必ず必要な基礎理論であることは覆せないと思っています(個人的見解であって、色んな流派や学説はこの意見とは違うことを言ってるかもです、ご了承ください)。
こうなると話は簡単。
この世にある色んな技術を駆使してものを作る、もしくはITなど無形のサービスを作るにしたって、その下地にある基礎理論が分かっていなければ話になりません。
例えばIT分野、コンピュータ理論は突き詰めていけば全て基本的な演算です。2進数の考え方がすぐに理解できるかは理系職として仕事をする上で重要なファクターになるでしょう。
普段からの仕事で使う数学という意味では、もっと基本的なところがあります。
それは主に汎用的なデータ処理業務とかでのシーン。
実験や試験などで集めたデータをまとめる作業は多いです。そのときにグラフ化したりするわけですけど、数学の基礎が大切であるのは容易に想像が付きますよね?
ちょっとした討議でも簡単な計算や分析を行うことは多いです。

これは実験などで取得したデータのバラつき度合いを示す「標準偏差」というものについて示した画像。僕らは「シグマ」と通称していて、普段からめちゃめちゃよく使う概念です。これ自体も、絵としてではなくExcelの関数を使って出力したデータそのもので、グラフ化させるために当然数学は必要ですね。
もうちょっと即物的な視点でも見てみましょう。
例えば電気回路。
汎用ロジックICのように単なる論理演算をするときにも2進数が出てきますし、いやいや、そもそも回路を設計するのにオームの法則を使わないわけにはいきません。ほら公式だ。当然数学を使います。
もっとシンプルなところ、例えばとある電気部品の波形を見てみたとき…

オシロで見た波形。上がsin波、下はフーリエ級数展開をやっている途中とでも言える?関数(波形)ですね。
正弦波ってなんだっけ?sin?cos?周期と時間の関係は???
技術の種類によらず、この辺の三角関数とかはどこででも出会う気がしますね。
ざっと一例を挙げてみましたが、正直あえて例を挙げるほうが難しいくらいです。数学を使わないシーンって、ほぼないんじゃないかな。
「こんなの大人になってからなんの役に立つんだよ」とボヤきながら勉強していた数学が、僕の場合は実際に仕事をするときに頻繁に登場するようになり、なんかもう唖然とするしかありません。

微分方程式なんかもう分かんねぇよ…
みたいな。
じゃあ「数学って言っても、実際には何をどのくらい使うのよ?」ってなると思うんですが、この回答は一概には言えません。
上記の通り、関わる技術によってよく使うことになる数学理論は変わるでしょうし使用頻度もまちまちだから。
あえて1つ基準を言うなら、やっぱり高校の数学まで(数Ⅱと数Bくらいまで)は分かっておくとベストだと思います。
で、最後に一番重要なことを言いますが、学生のときに全然数学が分かんなかったからといって諦める必要は一切ありません。
そりゃそうでしょう~、技術職をやっている人間がみんな数学でA評価取ってた人だと思いますか?
なんなら僕だって社会人になってからの方が勉強してます。
「必要なときに必要なものを学ぶ」という考え方をぜひ知っておきましょうね。
2.基本的な理科
意味合い的には数学の話とほぼ一緒。基礎理論は必ずどこかで使いますよということです。
ちなみに「理科」と書いているのは、「科目の分野を限定せずまんべんなく色んなことを知っておくといいと思います」という意味からです。
- 物理(熱とか力学とか波とか含む)
- 電気
- 光学
あたりにほぼ収まるでしょうか。「それ全部『物理』で1つにまとまるやろ」は言わずにおいてください…。笑
これは数学以上に就職先によって使うものが変わる、もしくは全く使わないこともあるでしょう。
少なくともプログラマに熱力学の法則は必要なさそうです。

アルゴリズムのせいでオーバーフローしまくってCPUが暴走して熱くなるから…とかは除く。笑
しかしこれも「必要なときに勉強する」で良いと思います。
一番直近だと僕は光学についてかなり勉強しました。レンズの特性など、いわゆる幾何光学ってやつですね。写真の撮影が楽しくなったり、人間の視力というものについての興味がぐんと上がったりしました。
技術職の良いところの1つに、自分が勉強したものに関わる日常生活でのワンシーンが楽しくなるっていうのもあると僕は思ってます。
理科系の知識は後付けの勉強でも十分仕事に困らないレベルまで到達できるので心配する必要はありません。もちろん実際の設計をするときのスキルは別ですけど!
3.情報工学やITリテラシー(プログラミングは別)
これまでの2つはふわふわした話ばっかりでしたが、ここからはバッチリお伝えしたいです。
ポインタも分からない大学生だったわけですが、もともとパソコンなどに詳しい自覚はあったし、基本情報(※)を取ったおかげで浅くとも幅広いITリテラシーが身につきました。
※基本情報技術者試験のこと。このあとにちょっと説明します。
技術職になってから最も恩恵を感じているのは間違いなくここです。
なにをどう仕事しようが、今やコンピュータリテラシーやIT分野に関わる知識やスキルは役に立ちまくります。もはや必須です。
体験ベースで、実際に役立ったと思う具体例をいくつか書いてみます。
基礎理論
情報分野で基礎理論と言われるのは「ビットの概念」とか「真理値表」とかまさにあの辺の話です。
さっきも出た 0 と 1 の話ですね。
ちゃんとプログラミングを学ぶようになってから死ぬほど多用されているるものであることに気付いたのはもちろん、主に電気などハードウェアに関わるスキルを身につける上でもこの概念の理解は前提レベルでした。
コンピュータシステム(主にハードとか)
いわゆる「コンピュータまわりでの"ハードウェア"の知識」という感じです。
CPUとかメモリとか、そういうやつですね。
こういう「パソコンの基本的な構成」みたいのから、
こんな風に「ソフトウェアにも絡んだ基本的な仕組み」的な知識が良い例かと思います。
これは自作PCを組み立てるときにだけ役立つわけじゃなくて(笑)、電気製品のものづくりに関わる上では必須だと思いました。詳細設計をやらないにしても、システム設計(全体をなんとなく俯瞰する人)でも大いに役立ちます。むしろないと困るってことです。
あとはものづくりの場合、基本的にはPCを軸にして各種技術検討や研究開発を行うことが多いので、そういうシーンでも役立つスキルは多いです(USBとか、ドライバとか、OSとか)。
ネットワーク系の知識
会社に入るとネットワークを使った色んなものと関わるようになりますよね。ファイルサーバ、NAS、クラウド、社内システム、DBなどなど…。
普段の仕事と密着しているこれらのツール類をよく理解していないと、日常の業務で困ることが超あります。
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こういうアホみたいな事故などはしょっちゅう目にしますが、仕組みを知っている人間からすると「そういう使い方しているのが問題なのに…」って思っちゃいます。
まさに日常の仕事で役立つ知識といえるでしょう。
あとは「単に使い方や仕組みを理解していると色んな人から頼られる」っていう付随メリットもあります。笑
情報系分野やITリテラシーで役に立ったと思うものは以上のような感じ。
色々言っていますが、情報系の分野って本当に色んな所で細かい知識が役立つシーンが多すぎるくらいなので、実際はもっと恩恵は受けています。改めて書き出すのは難しかったです。
また、単にパソコンを使いこなせるだけでも職場内でのヒエラルキーでぐっと上に行けるので、やっぱり大事だと思います。この話も別でまとめてます。
情報系の勉強をするなら「基本情報技術者試験」を目指そう
情報系の勉強は分かりやすい基準があるのでおすすめ。
「基本情報技術者試験」という、国が認めている国家資格があります。
IT業界では名を知らぬ人はいないというほどデファクトスタンダードな資格試験で、この基本情報を軸にこれよりさらに上の資格がいっぱいあります。
最上位となる「ITストラテジスト試験」はあらゆる国家資格の中でも最上級の難易度で、国家公務員や税理士の試験と肩を並べるほどとまで言われます。ちなみに法律上も持ってるだけで特別扱いされるスーパー資格です。
大事なことですが、資格は「それを持っているというスキルの証明」はもちろん、「そのスキルに対して自分の熱意があるという表明」にも使えるのがポイントです。
学生さんはもちろん、転職する方も「この歳で基本情報なんか取っても…」と思うのではなく、まずは何事もチャレンジ!です。
↓古いですが、合格のための点数UPに一番役立った本。
↓もちろんベースはこの「合格教本」で。これで概要を勉強したあとに↑の本で叩き込めば午前は余裕です。

笑い話なんですけど、僕はこれをわざわざ学生のときに就活のために取ってみたのに、今勤めている会社の面接で担当してくれた人事は「その資格はどんなものなの?」って質問してきました()
個人的にはExcelスキルもかなり重要だと思ってます
あとはちょっと蛇足ですが、単純なExcelスキルも入ってからめちゃめちゃ役に立つと思います。技術職の日常で一番使うのってやっぱりExcelだと思います。
文書作成や◯◯管理票みたいに使う用途ももちろんありますが、それ以上に「ツール」としての使い方がとても多いです。
- 測定した膨大なデータをとりあえず保管する(あらゆる測定器、制御ツールから直で出力しやすい形式なので重宝する)
- それらのデータを適切にまとめる、加工する、考察する、グラフなど見える化する
- 特定用途向けの計算ツールにする(ソフトウェアのように使う)
つまりここでも数学を使う感じです。

※イメージ図
Excelって、Excelでできる知られざる機能と数学の知識を組み合わせるとめちゃ華麗なことができちゃう素晴らしいソフトなんです。僕はまだ全然なんですけど…。
しかしここは眉にシワを寄せて心配に思う必要はありません。他業種でもExcelを使ったことがあるならすぐに慣れ親しめると思います。VLOOKUPみたいのだけじゃなくて数学的な関数はいっぱい使うことになると思いますけど!
4.プログラミング、もしくはその考え方
最後はプログラミング自体です。結局これも書いちゃいます。笑
しかしここで伝えたいことは大きく2つに分かれてます。
- 言語を問わず簡単なプログラミングができるスキルはソフトウェア担当じゃなくてもマジで役に立つ
- プログラミングのために必要な考え方の応用幅がめちゃめちゃ広い
ここもちゃんと書きます。
1.「プログラミングをやるのはSEだけ」は今すぐ捨てるべき
今までの日本のものづくり企業の体質しかり、技術者というものの間で広まっていた暗黙の了解しかり、少なからず◯◯をやるのは◯◯の専門家に任せておけばいいという風潮がありました。
これからは違います。
ひとりの人材が複数の領域に詳しい、つまりハイブリッドにスペシャルな人材が求められていきます。ホントです。
これは今の僕もものすごく肌で感じているパラダイムシフトで、ある1つの領域でしかスキルを発揮できない人はどんどん淘汰される世界になっているのがすごくよく分かります。
世代的にしょうがないんですけど、やっぱり今「ベテラン」と言われるようなおじさん世代はスペシャリスト志向で育ってきているので、ハイブリッドな若手人材にどんどん食われてしまってます。
で、「プログラミング」はその最たる例なんです。
- パソコン1つと自分一人がいれば学ぶことができる
- 意味のあるものをすぐにつくれる
この2つが強大すぎて、逆にできない人が浮き始める時代が来るとさえ思います。
いつも注釈してますが、これは「プログラミングが簡単だ」という意味でも「技術の価値に優劣がある」などという意味でも一切ありません。あくまでも「性質の差」です。
「プログラミング」というと
- スマホアプリ
- 組み込みソフト
- コンピュータソフトウェア
など製品として完成するものを作る、というイメージが強いと思いますが、技術職の場ではもっと色んな所でも使われます。
例えば
- 試作品のデバッグツール、制御ツール
- Excelのマクロ(VBA)
- データベース(DB)の整理、運用
などなど。
「その場限りでいいからとりあえず動くものが欲しい!」というシーンは超あるんです。製品に乗せる用の本番のソフトを設計するわけにはいかないけど、展示やデモ用でPCから制御したい、とか…。イメージを伝えるのが難しいですね。
で、これができる自分がチーム内にひとりいるだけでめちゃめちゃ頼りにされそうなのは簡単に想像できますよね?
これからの時代、どんなジャンルでもプログラミングをできることは想像を絶するパワーになりますし、どこへ行っても仕事に困ることはなくなると思います。
既に少しでも勉強の経験がある方はひとりでもなんとかなると思いますが、「完全初心者だけどプログラミングを勉強したい…!」という方は侍エンジニア塾などのプログラミングスクールもおすすめです。
特に侍エンジニア塾は、これからの時代で需要が爆上がりしていくと思われる言語、分野のカリキュラムがとても潤沢で素晴らしいと思います。ブランドとしても最大手と言えるレベルで、受講者実績も豊富です。
僕もカリキュラムを見た上で「1つ紹介するならここしかない!」と思ってご紹介していますのでぜひ!
僕もこれから、また1つ新しいジャンルとして「Webアプリケーション」について時間をかけて勉強していくことを先日決めました。
「どういう言語を選んだらいいか分からない」などの疑問については、以下の記事も参考になるかもしれません。スマホアプリにフォーカスして書いてみました。
2.プログラミングの考え方は理系脳のカタマリ!
メリット2つめです。
「理系脳のカタマリ」ってい表現は「頭が硬くて融通の効かないヤツ」みたいな悪いニュアンスが強そうですが、まあそこは置いといて。笑
なにが言いたいかというと、プログラミングをするために習得する考え方や構造そのものが、理系職のそこかしこにも当てはまるということ。
代表的なのは関数(モジュール化、部品化)というものです。
プログラム上では、なるべく汎用化した作業を1つのブロックにまとめ、それを再利用するべき、とするポリシーがあります。「DRY(Don't repeat yourself:繰り返すな)」とも。
function() { print("りんご") }
これは画面に「りんご」と表示するオーソドックスなプログラムですが、これには「りんご表示プログラム」と名前をつけ、「りんご」と表示させたいときは毎回これを使うようにするのが大原則です。
function viewApple() { print("りんご") }
こうすることにより、ある目的のための共通化された部品が作られたことになり、以降無駄が発生しないという多大なメリットがあるんです。
これは普段の仕事でも活かせそうなのがよく分かりますよね。
「関数」の例以外には、
- 「メインの流れ」は何かを明確にし、その他の構成要素と区別する
- 使うもののみを適切に用意する
などの考え方も日常への応用幅が広いと言えるでしょう。
もうこれらの考え方は 超大事です。
こういう考え方ができる人とは建設的な話し合いができる傾向が強いと感じますし、お互いの認識ズレなども起きにくいです。

この理系脳に100%振り切っているヤツはそれはそれで問題なんですけどそれはまた別なので…。笑
僕もプログラミングを学んだことによってこういった考え方が醸成されたように思います。頭の中もスッキリするし、自分の考え事も捗るし、いいことづくめですよ。
まとめ:義務教育レベルでもいいので、とにかく理系に興味があれば技術職は全然イケます!!
長くなっちゃいましたけど、まとめです。
実際に技術職になった僕が、過去を振り返ったときに「やっといて良かったな」と思った勉強は以下でした。
- 数学の基礎
- 簡単な理科
- 情報分野やITリテラシーについて
- プログラミングそのもの
こうやって書き出してしまうとやっぱり理屈っぽい感じが強くなっちゃいますが、意外とそうでもないです。
散々「これはやっといて良かったと思う」とか言っておきながらアレですが、僕だって10代の頃から技術職になろうと思っていたわけではないですし、そもそも真面目に勉強するようになったのはごくごく最近の話です。

「必要なときに必要なものを勉強すればいい」っていうスタイルはわりと真理だなと思うようにもなりました。
それとここまであえて言っていなかったんですが、今回紹介したようなことをガチガチに勉強しなくても「これさえあれば大丈夫!」というものがあります。
それは「ものの考え方」。
詳しくはもう一つの記事に書いていますので、こちらもぜひ。
実際のところまずベースはこの考え方の方で、ここで「自分に合ってるな」と感じた場合は自信を持って技術職を目指してみる価値があります。なおかつ、今回紹介したような知識があるのならばもう条件的には全く問題ないと思います!
それら含めて大事なのはやっぱり熱意で、「技術職に興味がある」というその気持ちをむしろ一番大切に思うべきでしょう。その他のものはみんなあとから付いてきます。
自分と企業の相性を知ったり、実際に企業がどういう反応をするかを知るためには、まず一番初めにやるべきは最大手の転職サイトに無料登録することでしょう。おすすめはマイナビジョブ20's。
とにかく最初は求人数を優先にして、実際の雰囲気を多く見てみるのがおすすめです。この記事をお読みの転職志望者さんは20代が多いと思いますし、マイナビジョブ20'sとの相性は抜群なはずです。20代の転職成功者数はマジでトップクラスですから。
どうせずっと無料で企業を紹介してもらえるんだし、後回しにするくらいなら今登録しておいた方がおトクですよ。
おそらくですけど、この記事をご覧いただいている上にここまで読みきれた、ということはあなたは技術職にとても適性があると思います。興味がなかったら絶対に読みたくないような記事なはずなので。笑
ぜひ!楽しい技術職の仕事を一緒に楽しみましょう!